食べ物と私たちの関係をユーモラスに表現

ADF(NPO青山デザインフォーラム)は、アート展「ADF Art Gallery Project」の43回目として、shiraki、ZENZABURO、宮瀬環、松野ももによる四人展「Generic Foods(ジェネリック・フーズ)」を、2026年6月5日(金)から6月19日(金)まで東京・南青山のGARDE Galleryで開催いたします。

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松野もも「Fruits」926×726 タイル、MDF、木材

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松野もも「strawberry」「Blueberry」326×426 タイル、MDF、木材

本展では、各々のフィールドで活動する四人の作家が、複製性を重視する現代の食のあり方に対する疑問の元に集まり、それぞれの視点から食を巡る状況を表現した作品を発表します。インスタレーション、ファッションを主な媒体に既存の価値と視点を問い直す表現活動を行っているshiraki、自身の作品を「インテリアの絵」と捉え、絵画を日常に取り入れることで生まれる心理的な安心感に着目し、独自のタッチと視点で身近な風景を描くZENZABURO、情報工学の知識を活かし、環境に反応するウェアラブルな作品を制作、未来の人間のイメージを模索している宮瀬環、フリーランスデザイナーとして活動する傍ら、食品をモチーフにしたタイル作品を中心にアーティストとして活動する松野ももが参加します。

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白木優羽「Reproduction」250×250×70 桐、蜜蝋など

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白木優羽「Reproduction」250×250×70 桐、蜜蝋など

タイトルの「Generic Foods」は食べ物が商品として流通、消費されることが当たり前となり、コピー&ぺーストが繰り返される現代の食の様子を表します。現代、特に都市空間に暮らす人々は膨大な種類の食べ物に囲まれ、生産や加工の過程をほとんど知ることもないままに規格化された食べ物を口にすることが日常です。食材の多くは匿名化され、自分の一口はその後ろに連なる知らない人たちへの信頼の上に成り立っています。食の均質化の背景には工業化、グローバル化した流通網や長期保存技術への信頼、国を超えた文化の混ざり合いなど多くの要素が関わり、食べ物について考えることは時代を考えることと同義です。

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ZENZABURO「マスカットとティーの朝食」410mm × 318mm. アクリル絵の具

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ZENZABURO「マクドナルドのセット」333mm×242mm アクリル絵の具

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ZENZABURO「Breakfast for me」333mm×242mm アクリル絵の具

本展では、作ることと食べることが乖離した現代の食のあり方への批判を超えて、記号化された食べ物、食べ方、味と私たちの関係を作家それぞれが積み重ねてきた方法でユーモラスに表現し、食べ物を「作る」、「交換する」、「口にする」行動を振り返る契機を提示します。作品を通じて食の輪郭を捉え直したとき、いつものスーパーや日々の食卓が、昨日とは少しだけ違った景色に見えてくるかもしれません。

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宮瀬環

shiraki

東京藝術大学修士課程Global Art Practice専攻在学。武蔵野美術大学在学時にcoconogaccoにも通う。身近ゆえに見過ごされがちなものや役割を失ったものの美しさ、面白さに着目し、既存の価値と視点を問い直す表現活動を行っている。鑑賞者と作品との関係性にも重点を置き、インスタレーション、ファッションを主な媒体に制作している。

2025年「FREITAG STUDENT CAMPANE」 プロモーション制作
個展「Fuzzy Fun」開催(下北沢reload エントランス)
2024年「武蔵野美術大学 卒業制作展」 優秀賞
「SICF2025」spiral(白木優羽+宮瀬環)
2023年「Fashion Frontier Program」 ファイナリスト

ZENZABURO

武蔵野美術大学空間演出デザイン学科修了。自身の作品を「インテリアの絵」と捉え、独自のタッチと視点で身近な風景を描く。絵画を日常に取り入れることで生まれる心理的な安心感に着目し、自らの表現活動においてその可能性を探っている。

2026年 SICF27(spiral)
2025年 個展「interior shop5」 (東中野)
2025年 個展「interior shop4」(新宿)
2025年 個展「interior shop3 "Remote island" 」(下北沢)
2024年 個展「interior shop2 」(鷹の台)
2022年 個展「interior shop」(西荻窪)

宮瀬環

Royal College of Art, information experience design在学。日本での修士課程において情報工学の知識を活かし、環境に反応するウェアラブル表現の可能性を研究、制作してきた。身に纏うものを通じて未来の人間のイメージを模索し、実際に形にすることを試みている。

2024年「三井みらいチャレンジャーズ」採択
2024年「SICF2025」spiral(白木優羽+宮瀬環)
2023年「学藝運動」東京大学制作展
2023年「voidage」東京大学制作展

松野もも

名古屋芸術大学卒情報科学芸術大学院大学(iamas)修士課程修了。フリーランスデザイナーとして活動する傍ら、2021-2025年coconogaccoで学ぶ。現在はファッションブランドのアートワークを手がけながら、アーティストとして活動中。

2026年2月「Pretend play」oh studio hiroshima(広島)
2025年6月「Frame out」TOUIWAKI GALLERY(大阪)
2023年8月「Gocco」西武池袋本店アートカプセル+(東京)

グループ展

2026年5月「SICF27」spiral(東京)
2023年8月「lemonade constellation」西武池袋本店アートカプセル+(東京)
2022年8月「Born to Love」KAHOO GALLERY(東京)

ADFアートギャラリープロジェクト Vol.43 | shiraki、ZENZABURO、宮瀬環、松野もも四人展「Generic Foods」

会期2026年6月5日(金)~6月19日(金)
時間11:00~18:00(最終日は15:00まで)
会場GARDE Gallery
休廊日土日祝
住所東京都港区南青山5-2-1 NBF ALLIANCEビル4F
注意1階の店舗で会場場所をお尋ねにならないようお願いします。