自然との共生を実現するサンクチュアリ
セルバデントロはトゥルムのビーチからわずか数分のクインタナルー・ジャングル、マヤ駅と新しい地方空港を経由しよく練られたアクセスに位置している。この複合施設は、自然との真のつながりと環境への敬意、共存、調和に基づいたライフスタイルを求める人々のために103ヘクタールの居住可能なサンクチュアリとして設計されている。本プロジェクトはEstudio AMAにより、住居やアメニティのみならず地形的な考慮もなされ総合的に開発された。どの要素もこの土地の豊かな自然を際立たせ、建築と環境の境界を曖昧にするような、没入感のある体験を創り出している。
マスタープランは4つのフェーズに分けられ、住居とアメニティをつなぐ背骨で結ばれている。元の植生を繁茂させ続けるために開発可能領域を各区画30%までに制限し、残りは手付かずのままにしている。建築規制では、前面10メートル、背面10メートル、後面10メートルのセットバック、さらに建築物は地面から60センチ高くすることが義務付けられている。環境への影響を最小限に抑えるため、プロジェクトは持続可能な設計戦略を取り入れ、自然の地形を尊重し、伝統的な建築技術で地元の材料を使用する。主要道路は砂利道で、自然環境を壊すことなくアクセスでき、開発と環境との一体化を高めている。
アメニティ
セノーテ(鍾乳洞)の家
セノーテからインスピレーションを得たクラブハウスで、本プロジェクトの心臓部。環境への影響を最小限に抑えて設計されている。プールは周囲の水景に溶け込んでいる。レストランとバーエリアでは、この地域の豊かな食文化を体験できる。
ニドス - 展望台
ジャングルの中にいるような感覚を味わえる高台。セノーテの中にある展望台は、地上6メートルから始まり、螺旋を描きながら360度見渡せる。木製のフレームと包み込むようなメッシュで設計されたこの建造物は、自然に景観に溶け込み、徐々に植生に埋もれていくことを意図している。最高部は呼吸を整え、広大なジャングルを満喫できる空間となっている。
ツリーハウス
セルバデントロで2番目に大きな集会場。レクリエーションスペース、バー、リラクゼーションゾーンがある。
ウェルネス
セノーテに到着する手前の洞窟に彫られている。他にはない自然の中でリラクゼーションを体験できるように設計されている。
ジャングル・バー
自然の洞窟の中にある隠れ家的なバー。緑豊かな植物に囲まれたこの空間では、親密でオーガニックな雰囲気の中、手作りのカクテルが楽しめる。
ホリスティック・パビリオン
ヨガと瞑想のための内省的な空間。建築と自然が一体となり、内なるつながりのための静謐な隠れ家となっている。
キッズ・ジャングル
丸太やつる植物などの自然の要素を使った、景観に溶け込んだ遊び場。
ジャングルジム
周辺環境と一体化した屋外ジム。自然と調和した機能的なトレーニングが楽しめる。
ペット・ジャングル
ペットがジャングルを純粋に楽しめるように設計されたスペース。広々とした安全なエリアでは、自由に走り回ることができる。
セルバデントロの住宅は、ジャングルでの生活体験を高めるように設計されている。各スペースは、相互換気、自然光、屋内と屋外のシームレスなつながりを優先させ、建築が環境と調和するように設計されている。
Estudio AMA
建築、インテリア、グラフィックデザイン、アートなど、デザインのあらゆる分野を網羅するクリエイティブスペース。メキシコとラテンアメリカでの活動が多く、明確で誠実な道を提供している。常にデザインとクリエイティブ・プロセスの卓越性を追求している。