360度巨大映像空間に没入する体感型デジタルアート劇場第3弾
公益財団法人角川文化振興財団が「ところざわサクラタウン」内、角川武蔵野ミュージアム1階のグランドギャラリーで「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」を2023年12月20日(水)から2024年5月31日(金)まで開催する。本展は、角川武蔵野ミュージアムの巨大映像空間へ没入する360度体感型デジタルアート劇場として、第一弾「浮世絵劇場 from Paris」(2021年)、第二弾「ファン・ゴッホ―僕には世界がこう見えるー」(2022年)に続く第3弾。クリエイティブディレクターは「ファン・ゴッホ」展も手掛けたジャンフランコ・イアヌッツィ(Gianfranco Iannuzzi)が務める。
ダリを、歩く、感じる、浴びる。全世界で200万人が魅了された、ダリの描く不思議な空間に没入する体感型展示
スペインに生まれ、幻想的で非現実的な独自の内面世界を写実的技法によって克明に描き出し、20世紀を代表する芸術家となったサルバドール・ダリ。絵画のみならず、版画、彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝飾デザイン、広告、映画、執筆と幅広く活動した彼の人生を、角川武蔵野ミュージアムの体感型のデジタルアート展示で紹介。
本展では、《記憶の固執》(1931)、《聖アントワーヌの誘惑》(1946)、《レダ・アトミカ》(1949)など、世界的に知られる数々の名作をはじめ、写真、インスタレーション、映画、記録写真などから構成される映像が、全編にわたりピンク・フロイドの楽曲が鳴り響く中、床や壁面360度に映し出される。
特徴的な口ひげを持つユニークな風貌、奇妙で超自然的なものへの執着、彼のミューズであり協力者でもあった妻のガラへの愛情、多岐にわたるメディアでの活動など、ダリのさまざまな側面に焦点を当てた映像は、観る者の想像力をかき立て、ダリの独特な世界へと私たちを誘う。展示空間を自由に歩き回り、ダイナミックな映像と音の中に身をゆだねながら、幻想的で摩訶不思議なダリの世界に浸ることができる。
ジャンフランコ・イアヌッツィ / Gianfranco Iannuzzi(クリエイティブ・ディレクター)
イマーシブアートインスタレーションを作成する先駆者として、30年間に渡ってフランスのみならず世界各地で数多くの展覧会を実現。2010年以降、CULTURESPACES社と共に、フランス、ボー・ド・プロヴァンスのCarrières des Lumières(2012年)やパリのAtelier de Lumières(2016年)、韓国の済州にあるBunker de Lumières(2018年)、ドバイのInfinity des Lumières、さらに、現時点では常設の没入型マルチメディア・インスタレーションとして世界最大であるボルドーのBassins des Lumièresといった、世界各地のデジタル・アート・センターの開発に関わってきた。彼が手がけた没入型展覧会は何百万人もの来場者を集めている。
角川武蔵野ミュージアム
図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設。建築デザイン監修は隈研吾、アート部門ディレクターは神野真吾。館長の松岡正剛が世界を読み解く9つの文脈に沿って独自の配架をした「ブックストリート」、博物学者の荒俣宏が監修する「荒俣ワンダー秘宝館」、「本と遊び、本と交わる」をテーマにした「本棚劇場」、これら「エディットタウン」は当館のメインエリア。本棚劇場では、360度を取り囲む高さ8mの巨大本棚にプロジェクションマッピングが映し出される。
また、マンガや多数の出版社のライトノベルが並ぶ「マンガ・ラノベ図書館」や、企画展が開催される「グランドギャラリー」など、松岡館長が提唱する「想像力とアニマに遊ぶミュージアム」として、様々な「まぜまぜ」を提供している。
角川文化振興財団
角川文化振興財団は「わが国の文化の振興に寄与する」という財団の設立目的実現のために、文芸の成果に対する授賞、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、また文芸・映画資料の収集・保存・展示等、様々な事業を行っている。
「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」開催概要
会期 | 2023年12月20日(水)~2024年5月31日(金) |
時間 | 日~木10:00 - 18:00/金・土 10:00 - 21:00 ※最終入館は閉館の30分前 |
休館日 | 第1・3・5火曜日 |
会場 | 角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー |
主催 | 角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団) |
料金 | 一般(大学生以上):2,500円 / 中高生:2,000円 / 小学生:1,300円 / 未就学児:無料 オンライン購入はこちらから |
URL | https://kadcul.com/event/170 |