台湾、香港、シンガポールに続いて中国に新スペースを設立
戦後日本美術から現代アートまで幅広く取り扱うホワイトストーンは、2023年5月27日に中国本土で初となる隈研吾設計によるギャラリースペースを北京にオープンする。中国における芸術と文化の中心地である北京で、ホワイトストーンギャラリーは芸術と人々、そしてあらゆる地域での芸術交流の架け橋となるような刺激的な展覧会とイベントを開催する。
2015年以降にホワイトストーンギャラリーは、香港、台北、シンガポールにギャラリースペースを開設。そして今回、北京にグランドオープンを果たした。同じく2023年にはソウルにも新たなスペースを開設し、シンガポールのグランドオープンも予定し、今後アジアのアートマーケットへの進出をさらに深めていく。
オープニング記念展覧会 「We Love China」
グランドオープニングを飾る展覧会「We Love China」は、アートを通して愛を広め、地域のアートコミュニティと有意義なつながりを築くという弊ギャラリーの意思を、力強く表現する展覧会となっている。中国での初展覧会という記念すべきこの機会に、40名以上のアーティストの作品を一同に展示。ギャラリーコレクションから傑作の数々を紹介するとともに、ギャラリー所属のアーティストが展覧会のために制作した新作を観ることが出来る。
アート素養の高い地域への設立
北京の芸術文化の中心地に位置する「北京798芸術区」に、新拠点のホワイトストーンギャラリー北京をオープン。多数のギャラリー、デザインショップ、カフェ、イベントスペースが軒を連ねる一大アートエリアでアートファンを迎える。
隈研吾設計の内装にリニューアル
新スペースに関する設計を世界を代表する建築家・隈研吾に依頼。「都市のアイデンティティとエネルギーを体現したランドマーク的な存在感で人々を惹きつけながらも、一歩足を踏み入れれば周囲の雑踏から切り離された静寂と“非日常”の空間がある。そんな、未知なるアートの世界への驚きが待ち受けているようなダイナミックな体験をイメージしながら、デザインしています」と隈が語るように、ホワイトストーンギャラリーの美意識とその土地との繋がりが空間においても表現されている。スペース設計に関する隈研吾氏のインタビュー全文はこちらから。
ホワイトストーンギャラリーについて
1967年に東京・銀座にオープンして以来、ホワイトストーンギャラリーは世界と競合できるアートギャラリーとしての地位を確立。戦後日本の美術史を語る上で欠かせない「具体美術協会」の作品をはじめ、現代アーティストや新進気鋭の若手アーティストを紹介する、アジアで最も先駆的な画廊のひとつ。
銀座・軽井沢の国内店舗に加え、香港(アートの複合ビル HK H Queen's)と台北に拠点を構える。2023年1月にはアジア最大級の広さを誇るシンガポールスペースのプレオープンと5月には中国のグランドオープンを果たし、秋には韓国にも新拠点の設立が決定している。