寺山修司没後40年記念

トゥーヴァージンズが、寺山修司没後40年を記念して『書を捨てよ、町へ出よう』を、2023年11月28日(火)に発売する。初版は1967年に芳賀書店より刊行された寺山修司の『書を捨てよ、町へ出よう』。本書は横尾忠則がブックデザインしたこの初版を底本として復刊したものになる。寺山のテキストの合間に横尾のコラージュ作品が多数収録され、文芸書の枠を超えたアートブックともいえる一冊。寺山修司没後40年を記念して、文庫版未収録の作品も当時の内容そのままに完全復刻される。ちなみに、本文左頁の上隅にあるカットは、ページをめくっていくとアニメーションのように動くパラパラ漫画になっている。

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1967年公演『毛皮のマリー』『大山デブコの犯罪』の復刻チケット

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『毛皮のマリー』『大山デブコの犯罪』のチケットイメージ

特別付録として、天井棧敷の1967年公演『毛皮のマリー』『大山デブコの犯罪』のチケット2点をリソグラフ印刷で復刻。栞としても活用できる。

中面一例

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青年よ大尻を抱け

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口から出まかせの恋愛論

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三文エロイカ

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行きあたりばったりで跳べ

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スポーツ無宿

寺山修司

1935年、青森県生まれ。劇作家、映画監督、詩人、歌人、競馬評論家。54年にチェホフ祭で短歌研究新人賞特選を受賞、67年には演劇実験室「天井棧敷」を結成。多岐にわたる独自の表現活動は、日本のみならず海外でも高く評価されている。83年、47歳の若さで急逝。没後40年記念として、寺山修司没後40年記念認定事業公式サイトに関連事業一覧がある。

紀伊國屋書店新宿本店 特別特典

寺山修司が活動拠点として愛した町・新宿。紀伊國屋書店4階の紀伊國屋ホールは、寺山自身が生前最後に手掛けた公演を上演した劇場でもある。『書を捨てよ、町へ出よう』初版本復刊を記念して、紀伊國屋書店新宿本店ならではの特別なブックカバーが製作された。寺山主宰の「演劇実験室 天井棧敷」の活動のひとつ、市街劇「人力飛行機ソロモン(新宿篇・1970)」の上演地図とコラボした紙製の書皮。その他、宇野亞喜良デザイン『新宿版 千一夜物語』(舞台/1968)復刻チケット、『書を捨てよ町へ出よう』(1971)映画ポスターのポストカードも付く。

『書を捨てよ、町へ出よう』書籍情報

著者寺山修司
定価3,960円(本体3,600円+税)
仕様四六判(182mm×130mm×21mm) / 並製 / 318頁
ISBN978-4-908406-43-0
発売日2023年11月28日(火)
発行トゥーヴァージンズ