グランフロント大阪の玄関口を作品が彩る
全国、そして世界へ羽ばたくアーティストをサポートするアートプロジェクト「ART SCRAMBLE」 第9弾がグランフロント大阪で2025年3月18日(火)から開催中。2021年3月にスタートし、気鋭のアーティストにより生み出された作品をこれまで計27点(全8回)グランフロント大阪内に展示してきた。プロジェクト・ディレクターは椿昇、キュレーターはヤノベケンジ、Mon Koutaro Ooyamaが手がけている。
第9弾となる今回は、南館せせらぎテラスに笹岡由梨子によるオブジェ作品を展示。未来の時計を笹岡の身体性を重ねて表現した作品は、毎時0分・30分に中央のディスプレイの映像が切り替わり、音楽が流れる仕組みが施されている。うめきた広場西側会議室には、プロジェクト初となるメディアアート作品を展示。36個の鏡が光と音の演出に合わせて浮遊し、NONOTAKがつくるアンビエントな世界に誘う。また、既存の設備にアートを施しアップデートした作品として、Tim Kojimaによるベンチアート作品、MOYAによる大階段アート作品も展示。さらに、7月に大阪・関西万博会場での個展が決定している武蔵によるストリートアートピアノを3月23日から1週間限定で展示。触れられるアート作品として、実際に来街者にも演奏を楽しんでもらう。
参加アーティストと展示作品
笹岡由梨子
大阪府出身。映像の中にある絵画との接点を探るべく、絵画における手の痕跡や筆致と近似した、高性能な CG 映像にはない異物感や違和感を引き出し、独自のストーリーを紡ぐ。そして、緻密な構成や物語とともに、どこか懐かしい、けれど誰も見たことのない独特の世界観をリアルに感じさせる。
NONOTAK
Noemi SchipferとTakami Nakamotoのパリ在住のアートユニット。2011年ユニット結成後、メディアアート界の新星として世界中から注目を集め直線や曲線、幾何学を光で照射した空間の中で音楽をシンクロさせ、聴覚と視覚両方に訴えるアートワークを制作。TATE BRITAINでの作品発表や世界中のアートフェスティバルでの展示やパフォーマンスの他、adidas、Stella McCartney、PUMAのビデオクリップ制作協力や映画JOHN WICK 4の演出なども担当。
Tim Kojima
絵描き。1994年、兵庫県出身。10代の頃、アメリカ西海岸のスケートカルチャーに影響を受け作品制作を始める。京都精華大学デザイン学部在学中、サンフランシスコのCalifornia College of the Artsに留学。現在は、滋賀県琵琶湖湖畔に拠点を置きながら、国内外での壁画制作やクライアントワーク、個展などを精力的に行っている。
MOYA
岡山県生まれ。学生時代に出会ったストリートアートに影響を受け、ライブペイント、壁画制作の活動を開始。《ストリートアート×和》をテーマにした表現に取り組んでいる。ライブペイントでは、SUMMER SONIC、METROCK等、日本最大級の音楽フェスにてパフォーマンスを披露するなど多数のイベントに出演。国内外での壁画制作も精力的に行なっている。
武蔵
2003年生まれ、大阪府寝屋川市出身のパラアーティスト。幼少期から立体造形などの制作が好きで、中学生で本格的に絵を描き始める。マーカー、アクリル、顔彩などを巧みに取り入れ、色彩に優れた作品、キャラクターなどを描くことをスタイルとしている。BeatやLyricから生まれる作品や、花柄などを用い、ポジティブマインドからダークな表現までメッセージ性のある作品をキャンパス、デジタルアート、立体造形などに落とし込むスキル&スタイルに注目いただきたい。
「ART SCRAMBLE」 第9弾 概要
会期 | 2025年3月18日(火)~ ※一部作品は異なる |
会場 | グランフロント大阪 うめきた広場 各所 |
URL | https://tinyurl.com/2pva2nh5 |