現代アートを身近に感じることができる空間
ACAO FORESTにて、大宮エリーが制作した、薔薇モチーフのチェア型インスタレーション《 Rose chair for you》が2023年7月20日(木)より展示中。ACAO FORESTは静岡県熱海市の、13のテーマガーデンとそれらを囲む森から構成される、四季折々の花やハーブを楽しめるガーデン。大宮エリーが制作した薔薇モチーフの作品4点は施設頂上のレモン畑内で展示されている。
大宮エリーが実際に園内をフィールドワークし、園の象徴である薔薇や、季節の花々にインスピレーションを受けて制作された本作品は、実際に手で触れたり、座ったりできるインスタレーションだ。展示場所からは、熱海ブルーに輝く海を一望することができ、鳥のさえずりや風の音、時にはレモンの爽やかな香りに包まれながら、熱海の自然を満喫できる。
Rose chair for you
ACAO FORESTに咲き誇る薔薇をモチーフとした《Rose chair for you》 は、ピンク、黄色、赤、薄桃色のカラーリングをしたチェア型インスタレーション。実際に手で触れたり、座ったりできる本作品に腰掛け、鳥のさえずりを楽しみながら、熱海ブルーの海と美しい空を背景に写真撮影が可能。
大宮エリー
1975年大阪生まれ、東京大学薬学部卒業。絵画制作は2012年に東京国立博物館の法隆寺宝物館にてモンブラン国際賞受賞の福武總一郎氏へのお祝いとして急遽ライブペインティングを依頼されて制作した作品「お祝いの調べ:直島」がきっかけで始まる。その後、2015年に代官山ヒルサイドテラスにて個展「emotional journey」、2016年には美術館で始めての個展「シンシアリー・ユアーズ—親愛なるあなたの大宮エリーより」を十和田市現代美術館で開催する。十和田市では商店街にも作品「虹のアーケード」や「商店街美術館」などを展開し、大きな話題を呼びながら水力発電所で、初のパブリックアート作品となる壁画制作も行う。2017年4月には、福井の金津創作の森で個展「This is forest speaking ~もしもしこちら森です」を開催。2018年には道後オンセナート及び六甲ミーツ・アート 芸術散歩にアーティストとして参加。2019年は、ミラノ、香港、パリでの個展で好評を博し、ミラノではミラノサローネ、香港ではアートバーゼルに参加する。奄美の子供図書館の壁画制作や、妹島和世氏による犬島の家プロジェクトでの壁画制作など、パブリックアートも多く行う。2020年は、六本木ヒルズ A/Dギャラリーにて個展「大自然の動物たち ~ハートのレオナ原画展とともに~」、ISETAN SALONE ART WALLにて個展「マイ フェイバリット リゾート」を開催。2021年には、渋谷西武での個展「new world for you!」を開催し、ショーウィンドーのアート制作を行う。 2022年には、ロンドンのGalerie Boulakia(ギャラリー・ブラキア)で個展「LOUNGING AROUND」、東京の小山登美夫ギャラリー天王洲で「しあわせな家具は海にでた」、フィリップス東京で「Summer, ART ZOO!」、東京ミッドタウンのWellbeing Lab 2022 ATRIUMで「Wellbeing museum」、そして羽田空港のJAL SKY MUSEUMで「たびするきもち」の展示を開催した。瀬戸内国際芸術祭にも出展作家として参加し、犬島にて常設の立体作品「フラワーフェアリーダンサーズ」「光と内省のフラワーベンチ」を発表する。「INUJIMAアートランデブー」の一環であるこの立体作品は、大宮エリーの作品を犬島内に点在し、作品を目印とした「ランデブー・待ち合わせ」する場所を提供し、幼児から高齢者まで、さまざまな人が共に時間を楽しめるような、公園のような環境を犬島に広げている。
ローズガーデンにある秘密のローズガーデン。そこには4つの巨大なバラの椅子があります。ピンク、黄色、赤、薄桃色の、4つのバラ。海をみながら何やら話をしています。バラの花びらに、親指姫になった気持ちでそっと腰掛けて、海を眺めるのはいかがですか?海風と、レモンと、山と、バラのアート。そんな場所ができました。 大宮エリー
ACAO FOREST《Rose chair for you》概要
会期 | 2023年7月20日(木)より常設展示 |
時間 | 9:00-17:00(16:00最終入園) |
休園日 | なし ※荒天時は臨時休業の可能性あり |
料金 | 大人4,000円、小学生1,000円、未就学児無料 |
URL | https://acao.jp/forest |