世代と文化を越えて想像力を結ぶ日仏二人展
Ginza New Galleryで日本とフランスを代表する二人のアーティスト、矢柳剛とファビアン・ヴェルシェールを紹介する二人展「Liaisons Imaginaires ー 想像の連結」が2026年2月6日から2月28日まで開催される。本展は、結びつき、変容、共通する人間性といった視点から、想像力をめぐる対話を提示する。世代、地理、文化的背景は異なるものの、両者はいずれも内的ヴィジョンと集合的な物語性が交錯する視覚世界を構築してきた。本展では、それぞれの実践を通して立ち現れる想像力の在り方を、ひとつの空間で展覧する。
矢柳剛 プロフィール
矢柳剛は、約70年にわたり、コスモポリタンな生活経験と自然への深い感応に基づく制作を展開してきた。ブラジル、アフリカ、パリで職業生活を送りながら、国際的なアヴァンギャルドの潮流と土着の美学を融合させた、日本人アーティストの先駆的存在のひとりである。鮮烈な色面、生物学的な形態、リズミカルな黒と白の線描を特徴とする独自の表現は、矢柳自身が名付けた「ポップ・ウキ」という概念に集約される。それは、グローバルなモダニズムと個人的象徴主義が交差する、詩的な造形言語である。矢柳の作品は、日本、フランス、ブラジルをはじめとする主要美術館に収蔵されている。
ファビアン・ヴェルシェール プロフィール
ファビアン・ヴェルシェールは、パリ国立高等美術学校を卒業後、私的な神話と共有された文化的記憶を基盤に、没入的で夢のような視覚世界を構築してきた。絵画、デッサン、フィルム、インスタレーションといった複数のメディアを横断しながら、幻想的でハイブリッドな存在を作品内に登場させ、中世の寓話、ポップカルチャー、情緒的内省を織り込んだ物語性を展開する。その作品は、パレ・ド・トーキョー、グラン・パレ、サン・エチエンヌ市立近代美術館を含む、ヨーロッパおよびアジアの数多くの機関やプロジェクトで紹介されてきた。
想像力をめぐる対話
矢柳の生態的で万華鏡的なヴィジョンと、ヴェルシェールの内省的で神話に彩られた世界が対置されることで、本展では予期せぬ相互感応が生まれる。「Liaisons Imaginaires」は、想像力そのものを境界、世代、芸術言語を越える架け橋として提示し、日仏間の文化交流が持つ持続的な活力を示そうとする。
没後初の展覧会
本展は2025年に逝去した矢柳剛にとって没後初となる展覧会であり、長年にわたる多面的な活動を回顧する機会も兼ねている。異なる時期の作品を通して、その芸術実践の広がりをあらためて捉える場となる。
「Liaisons Imaginaires」開催情報
| 会場 | Ginza New Gallery |
| 会期 | 2026年2月6日から2月28日まで |
| URL | https://tinyurl.com/3nvrctsf |

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