収益 | 税率 | 収益 | 税率 |
195万円以下 | 5% | €9,168 (約91万円)以下 | 0% |
195万超~330万円 | 10% | €9,169~14,224 (約140万円) | 14% |
330万超~695万円 | 20% | €14,225~55,960 (約559万円) | 23.97% |
695万超~900万円 | 23% | €55,961~265,326(約2653万円) | 42% |
900万超~1800万円 | 33% | €265,327 (約2653万円)以上 | 45% |
1800万超~4000万円 | 40% | ※ €1=¥100計算 | |
4000万円超 | 45% |
通常はレートで計算しますが、レートはその時々によって変動が大きく、また実際にドイツで稼いでドイツで生活する分にはレートよりも1ユーロ=100円で計算した方が感覚的に実生活に見合うので、ここではあえてそのように計算してあります。
日本では195万円以下は税率5%となっていますが、基礎控除があるので103万円までは実質税率0%となります。レート換算した場合はドイツの9,168ユーロの方が103万円より非課税所得が高くなりますが、とりあえずどちらの国も100万円以下の年収であれば、所得税はかからないくらいの感覚で捉えて問題ないでしょう。年収が100万円を超えた場合の所得税は表を見比べる限り日本の方が安いと言えます。また、日本では所得金額に税率をかけた金額から控除額を差し引いた金額を所得税として徴収するので、表にある金額よりさらに所得税として引かれる金額は安くなるでしょう。
徴収される税金はできるだけ安く抑えたいのと、個人で確定申告を行うのは面倒だという理由から、ドイツではフリーランスでも税理士を雇っている人が珍しくありません。私も初年度はドイツ人の友人に手伝ってもらいながら自分で確定申告をしようとしたのですが、ドイツ人の友人ですら「文章(専門用語)の意味がわからない」と匙を投げる始末だったので、結局、税理士を紹介してもらってお願いしました。ただ、あまりに払う税金を少なくすると、先に述べたようにビザの更新が不利になる可能性もあるのが悩ましいところです。
消費税に関しては、日本が標準税率10%・軽減税率8%なのに対し、ドイツは標準税率19%・軽減税率7%と、標準税率は日本の方が安く、軽減税率はドイツの方が安いという結果です。ちなみに軽減税率は日本では「生活必需品」に対して適用されますが、ドイツでは「主食」と「スポーツと文化に関するもの」に対して適用されます。パンは主食、本は文化に関するものだから軽減税率適用だけど、豆乳は主食ではないから19%だったりと、基準は結構複雑です。ただ、実際に生活している際に野菜や果物、肉、ビール、パンなど、スーパーで生活に必要なものを買う分には日本とあまり変わりないか、日本よりも安いと感じることが多いです。しかし、外食をしたり、アジアンマーケットなどで日本米や味噌を買っていると高くつきます。
住居に関しては、若者や独身者のほとんどはWG(ヴェーゲー)と呼ばれるシェアハウスで生活していることが一般的です。ドイツの建物は家族向けの間取りになっており、日本と違って一人暮らし向けのアパートなどはほぼありません。かといって、一人で家族向けのアパートを借りるにはお金がかかり過ぎるので、誰か一人が代表となって複数人で家族向けの物件を借りてシェアするか、大家が一部屋ごとに賃貸料を設定している家族向けアパートの一室を借りることになります。近年は移民や難民の流入の影響もあって賃料の値上がりと部屋探し競争が激しく、安くて良い部屋を探すのは難しくなってきています。ビザを取るためには住民登録証が必要であり、住民登録をするためにはまず住所が必要なので、ドイツでの長期滞在や移住の際の最初の難関が家探しだと考えて下さい。特にドイツに行く前に日本から部屋を契約して用意しておきたい場合は、日本人向けの割高な物件を借りるかドイツ在住の協力者にお願いする必要があるでしょう。
言語に関してはもちろんドイツ語が話せるのが一番ですが、ベルリンなどの都市部では英語で生活したり仕事をしたりする人も多くいます(そのため私を含めドイツ語が上達しない人も多くいるのですが)。また、日本人駐在員の多いデュッセルドルフでは日本食レストランや日本の書店などの日本人向けのお店や日本人コミュニティも多く、日本語での生活も可能です。ただ、ドイツは早い段階からギムナジウムという大学に進むための進学校に進むか職業訓練などを行う実科学校に進むか別れるため、ギムナジウムに進まなかった人は都市部でもドイツ語以外話せないことが珍しくなく、買い物ができるくらいの簡単なドイツ語は話せないと何をするにしても不便です。
あくまで私個人としての感想ですが、フリーランスという働き方に対する人々の理解がある分、顧客がついて収入の基盤が出来上がってきたならば、仕事は日本よりもやりやすいです。特に日本は客の立場が理不尽に強く、サービスしてもらって当たり前という風潮がありますが、ドイツではちゃんと交渉すればサービスした分の対価を得ることができます。逆に、サービスされることは当たり前ではなく、サービスを受けたければお金を払うのが当たり前なので、消費者としては日本より不便な思いをすることが多くなります。また、日本食レストランなど日本人の多い職場や日本人経営者のいる職場では労働環境は日本とほとんど変わらない場合もあるので注意が必要です。
実際に住んでみてはじめて合う・合わないは見えてくるものなので、ヨーロッパや世界中から色々な人が集い、他の都市部に比べて生活コストも抑えられるベルリンは、試しに海外生活を始めてみる場所の一つとしてはおすすめしやすいと思います。私の場合、生活と仕事は日本よりも楽で生きやすかったものの、食事と冬の陰鬱さ(日照時間がとても少ない)が合わず、残りの人生をずっとここで過ごすのは難しいかなという結論に至りましたが、帰国後も展示や旅行などで度々、訪れては滞在する場所となりました。
新型コロナウィルスの影響によって、仕事や身動きが取れなくなっている現在、今後の生き方を見直されている人も少なくないかと思います。日本ではどうにも生きづらい、仕事がしづらいという方はこれを期に色々な国の対応や考え方を見て、自分に合いそうな国を調べて見るのも良いかと思います。

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