NTTドコモ主催、13名のデザイナーやクリエイターと考える "なんかいい"プロダクトの展示会「わからなさの引力」展
NTTドコモが主催する「そばにあった未来とデザイン『わからなさの引力』展」が、2023年3月18日(土)から26日(日)の期間に東京・六本木の「21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3」にて開催される。テクノロジーの進化の中、機能的・理性的に価値をはかろうとすることでこぼれ落ちてしまっていた「なにか」を探る本展には、田根 剛、岩佐 十良、倉本 仁、三宅 一成、宮島 達男など、国内外で活躍する13名のクリエイターが参加する。
国内外で活躍するクリエイターら13名の“説明しがたい魅力をもつモノ”を展示
本展では、13名のクリエイターらが日常生活の中から選んだ、それぞれにとって「説明しがたい魅力をもっているモノ」と、それらが醸し出す「わからなさ」の魅力を探る言葉を展示する。プロダクトを選んだクリエイターら本人の言葉と、当社プロダクト部プロダクトデザインチームの言葉、さらにデザインに携わるAXIS編集部からの言葉。これらの多様な視点を通して「わからなさ」に目を向け、「感覚」や「機微」といった感性的なよさの未知なる可能性やその裏側にある豊かさについて、来場者の方と一緒に考えたいという想いを込めている。
展示するプロダクトは、ソフトビニールでできたトラの人形やコンベックス(巻尺)、虫食いの欄間、ペラペラの温泉タオルなど様々。各界で先端を走り続ける13名の無限の可能性を秘めた「わからなさ」を一堂に集めることで、暮らしを豊かにするヒントを見つけるきっかけになればと考えている。
参加クリエイター一覧
- 伊藤 亜紗(いとう あさ) 美学者・東京工業大学教授
- AKI INOMATA(あき いのまた) 美術家
- 岩佐 十良(いわさ とおる) クリエイティブディレクター/編集者
- 岡本 健(おかもと けん) グラフィックデザイナー
- 緒方 壽人(おがた ひさと) デザインエンジニア(Takram)
- 倉本 仁(くらもと じん) プロダクトデザイナー
- 齋藤 精一(さいとう せいいち) クリエイティブディレクター
- 鈴木 元(すずき げん) プロダクトデザイナー
- 辰野 しずか(たつの しずか) クリエイティブディレクター/デザイナー
- 田根 剛(たね つよし) 建築家
- 長嶋 りかこ(ながしま りかこ) グラフィックデザイナー
- 三宅 一成(みやけ かずしげ) デザイナー
- 宮島 達男(みやじま たつお) 現代美術家
言葉にしがたい“わからなさ”の感覚を、モノを通して考える
展示するプロダクトは、大量生産された工業製品だけでなく、「日用品」や長年使い込んだ「愛用品」、さらには「自然物」など多種多様。
テクノロジーが進化した現代社会においては、「わからないこと(非効率、感性)」が排除され、「わかること(効率的、理性)」に重きが置かれている。そんな時代の中で、NTTドコモはテクノロジーを扱う会社として、暮らしの中で人に寄り添い、誰もが豊かさを享受するために必要なことを考えてきた。その中で見えてきたのは、便利さや効率を追い求めるがあまり、こぼれ落ちてしまっている感性的な価値について考えることがとても大切なのではないかということである。
普段の会話で何気なく使われている「なんかいいよね」は、誰もが感じる曖昧な感覚を表した言葉である。社会課題が複雑化し、説明することに限界を感じる現代にこそ、そんな「なんかいい」と感じる裏側に潜む、「わからなさ」に目を向けてみることが必要だと考え、ドコモのプロダクト部プロダクトデザインチームは、今回“わからなさ”をキーワードにした。
無限で、探求し続けられる“わからない” “なんかいい”といった魅力の価値を、参加クリエイターらと来場者が一緒に模索し、これからも共にありたいものや、未来に連れていきたいものと、その価値について想像するきっかけになればと考えて企画された展示会となっている。
そばにあった未来とデザイン「わからなさの引力」展 開催概要
会期 | 2023年3月18日(土)~26日(日)※会期中無休 |
時間 | 10:00~19:00 |
入場料 | 無料 |
会場 | 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3 |
特設ウェブサイト | https://bit.ly/41GWAGr |