トートロジー的な構造を土台としつつ、そこから少しずつズレていく仕組みの中に鑑賞者を誘い込む

田幡浩一+磯谷博史グループ展「ズレを設計する」がYutaka Kikutake Galleryで2024年6月28日(金)から7月27日(土)まで開催中。本展は支持体の「ズレ」をはじめとする不規則な要素を絵画に持ち込み、鑑賞者による様々な解釈を可能にする田幡浩一と、彫刻、写真、ドローイングなど多様なメディアを用いて認識の回路を巡る考察を投げかける磯谷博史によるグループ展で、田幡の絵画作品と磯谷の額装写真によって構成される。本展のために着想・制作された二人の作家による「空」をモチーフとした新作群は、磯谷が撮影した写真を出発点としつつ、互いが互いを言及するような方法で制作され、オリジナルの不在によって支持された同語反復的な構造の中に鑑賞者を誘う。

adf-web-magazine-yutaka-kikutake-tabata-isoya

イメージの認識を巡る実践に共通項を持つ田幡浩一と磯谷博史。共に国際的に活躍する二人の作家による挑戦的な試みとなっている。

田幡浩一+磯谷博史グループ展「ズレを設計する」開催概要

会期2024年6月28日(金)~7月27日(土)
時間12:00~19:00
会場Yutaka Kikutake Gallery
休館日日月祝日
料金無料
URLhttps://tinyurl.com/36fsk8je