伝統と創造をたたえるプロジェクト「Gucci in Kyoto」
グッチはブランド創設100周年を祝ってブランド発祥の地イタリア・フィレンツェの姉妹都市である京都を舞台に、伝統と創造をたたえるプロジェクト「Gucci in Kyoto」を開催。「Gucci in Kyoto」は、未来への尽きることのないインスピレーション源であるグッチの歴史と伝統にスポットライトを当てながら、ブランド創設100周年を機にクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが最新コレクション「Aria」を通じて打ち出したビジョンと美学を体現するエキシビションプロジェクト。
伝統と革新が共存する京都の代表的な2つの寺院と町家を舞台に、グッチのストーリーと京都、それぞれに独自の文化と豊かな歴史を持つ会場のストーリーが出合い融合されることでインスピレーションに満ちたエキシビションが実現した。
Gucci in Kyotoの第1の舞台は、「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されている清水寺。2021年7月18日に国宝であり「清水の舞台」として知られる本堂や経堂、回廊や奥の院といった境内の複数の建物にて、一夜限りのエクスクルーシブなインスタレーションによってグッチの最新コレクションAriaの世界を披露した。イタリア語で空気や息吹を意味する「Aria」と名付けたそのコレクションで、アレッサンドロ・ミケーレは、グッチというブランドの生命が光と自然の息吹の中で再生されるというビジョンを打ち出した。
2つめのエキシビションの主役となるのは、グッチの歴史の中で繰り返し登場するバンブーハンドルのハンドバッグ。祇園祭で山鉾が立つ京都の中心部の町家を舞台にした体験型エキシビション「グッチ バンブーハウス」を7月22日から8月15日まで一般公開(事前予約制)にて開催する。会場となる旧川崎家住宅は、グッチが創設された1920年代に建てられた町家で京都市の有形文化財に指定されている。伝統的な茶室と洋間、だいべいづくり大塀造とレンガの壁など、日本と西洋の建築様式やさまざまな意匠が共存し調和している空間は、グッチの折衷主義的なフィロソフィーと共鳴する。数寄屋の名工が手がけた茶室は、伝統的な日本の茶道とグッチの美の世界観が融合した空間へと再生され、新たに「竹節庵」と名付けられた。
バンブー(竹)は、グッチを象徴するハンドバッグの素材としてだけでなく、その節を持ちながら天に向かって伸びていく姿に、グッチの100周年という節目への思いを重ね合わせ、空間全体で竹をテーマにした物語を展開。竹林のある庭に面した部屋では、自然の光と風を取り入れながら、バンブーハンドル バッグをはじめとしたグッチの貴重なアーカイブと、竹を用いた作品で世界的に高い評価を得ているアーティスト四代田辺竹雲斎によるアートワークが展示される。ライブラリーにはフィレンツェにあるグッチ ガーデン・ブックストアのラインナップを参照し特別にキュレーションされた書籍が集められ、シネマルームではAriaコレクションにまつわるショートムービーを上映。さらにアレッサンドロ・ミケーレがグッチのヴィンテージバッグをコンテンポラリーなアプローチで再解釈したバンブーハンドル バッグの最新スタイルであるグッチ・ダイアナをフィーチャーした部屋もある。
第3のエキシビションでは、グッチのハイジュエリーコレクション「ホルトゥス デリキアルム」とファインウォッチの新作を披露した。ラテン語で「歓喜の庭」を意味するこのハイジュエリーコレクションは、多様な美の折衷から生み出される万華鏡のようなアレッサンドロ・ミケーレの独自の宇宙が映し出されている。今回はGucci in Kyoto プロジェクトの一環として、9世紀に創建された歴史ある仁和寺の御殿に特別に設えた会場で新作発表会を開催した。
GUCCI BAMBOO HOUSE
会場 | 旧川崎家住宅 京都府京都市中京区新町通六角上ル三条町340 |
会期 | 2021年7月22日(木・祝)〜8月15日(日) |
休館日 | 毎週水曜日 |
時間 | 11:00 – 20:00 (最終入場は19:00まで) |
URL | gucci-in-kyoto |