パブリックアートで交通整理の課題解決
ネイキッドは、2020年3月13日(金)から15日(日)まで、東京都渋谷区宇田川町にあるスペイン坂にて、人通りの交通整理に繋げるパブリックアート企画『ART CITY PROJECT in TOKYO「SHIBUYA NIGHT WALK 2020」』を実施した。ネイキッドでは、ART CITY PROJECTとして、仮想の近未来東京の体感型アート展『TOKYO ART CITY BY NAKED』の企画演出、都市のメディア化や、都市の課題をアートで解決提示する活動を、2016年末より展開する。
2019年11月の渋谷PARCOリニューアル・オープンや東京都渋谷区の再開発による観光客の増加などによって、スペイン坂(渋谷PARCO横から井の頭通りに抜ける坂道)を歩行する人が急増。スペイン通り商店会では、それにより「人の渋滞」が発生している課題があった。今回、本プロジェクトの一環として、スペイン坂の歩行者が、より快適に歩けるストリートを目指し、プロジェクションマッピングを活用。路面に「右通行と左通行のライン」と「歩行する矢印の向き」を表示し、矢印と同じ向きに沿いたくなる摂理をパブリックアートとして表現した。この結果、声かけなどを行わず、自然と上りと下りの歩行者に分かれる、円滑な交通整理に成功したことが判明した。
ART CITY PROJECTとは
ネイキッドは、国内外の様々な都市であらゆる企業や自治体などとコラボレーションを行い、クリエイティブで「都市をメディア化」するプロジェクト「ART CITY PROJECT」としてさまざまな作品を生み出している。東京駅プロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」や豊洲・日本ユニシスビル「⼤型マッピング広告実証実験」など東京をはじめとした取り組みから、大阪府堺市「子どもアートプロジェクト」や佐賀県「アート県庁プロジェクト」など、クリエイティブによる課題解決で様々な形の街づくりに参加。今後も渋谷をはじめとした様々な都市において、企業や自治体と共に力を合わせ、街に多くのクリエイティブやアートが溢れ、様々なシーンで新しい価値を生み出すことで、人々の生活が豊かになる未来を彩り、創りあげていく。