フランス初の没入型オーラ体験プロジェクト

モーメント・ファクトリーが、大胆な創造性とハイテク技術を駆使して革新的なマルチメディア体験をもたらすオーラ・アンヴァリッド（AURA Invalides）によって、複合スタジオとしての歴史に新たなステージを刻んでいる。オーラ・アンヴァリッドとは、ビデオマッピング、照明、特殊効果、オーケストラ音楽、サウンドデザインを組み合わせた空間を演出し、パリで最も象徴的なモニュメントのひとつであるアンヴァリッド広場を称える50分間の没入型体験プロジェクト。

AURA Invalides - Mouvement II
Photo credit: Moment Factory

AURA Invalides - Mouvement III
Photo credit: Moment Factory

AURA Invalides - Mouvement II
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AURA Invalides - Mouvement III
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このプロジェクトは、フランスに持続可能な新たな魅力を創出すべくイノベーティブな文化・観光サービスに従事していた事業者Cultivalが2019年に開始した。カナダ・モントリオール ノートルダム大聖堂でのオーラ・プロジェクトに代表されるモーメント・ファクトリーの比類なき創造性と厳しい基準を満たす能力を評価し、Cultivalはマルチメディアスタジオにフランス初のオーラ体験の制作を依頼。併せて、Cultivalは長年のパートナーであるアンヴァリッド国立美術館にも協力を打診した。

モーメント・ファクトリーがデザインし、Cultivalがアンヴァリッド国立美術館と共同制作したオーラ・アンヴァリッド体験は、遺産の強化とデジタル・アートを専門とする情熱的なチームによる、長期にわたる研究とコラボレーションの結晶である。2年以上かけて、アンヴァリッド宮殿の壮大なスケールを完璧に補完するマルチメディアと没入型体験が出来上がった。

AURA Invalides - Chapelle
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AURA Invalides - Mouvement III
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AURA Invalides - Mouvement I
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AURA Invalides - Mouvement III
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記念碑的でまばゆい体験、オーラ・アンヴァリッド

夜の帳が下りると、アンヴァリッド広場は光、オーケストラ音楽、ビデオマッピングの魔法で生き生きと輝き、その荘厳な美しさと豊かな遺産が浮かび上がる。来場者は50分間にわたり、感覚的な夜の探検に誘われる。光に導かれながら、アンヴァリッド広場と6つの礼拝堂を散策すると、これまで見えなかったものが徐々に見えてくる。探検を続けるうちに周囲の環境と展示されている素晴らしいオーラに親しみを感じるようになる。3つの幕で構成され、それぞれがこの特別なランドマークの特徴を描写している。年齢を問わず楽しめるように設計されており、来館者は一様に純粋な驚きに包まれる。

AURA Invalides - Mouvement II
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AURA Invalides - Mouvement II
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AURA Invalides - Mouvement II
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AURA Invalides - Mouvement III
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卓越した遺産を紹介するハイテク技術

このアンヴァリッド広場でのプロジェクトは、モーメント・ファクトリーにとってこれまでに手がけた中で最も野心的な投影面のひとつであった。技術的な挑戦は莫大なもので、高さ90メートルを超える建物の上部には、最小直径30メートルのドームがあり、全部で4500万以上のピクセルが3500平方メートルの表面にマッピングされた。

この建物の特徴のひとつに、その建築構成ゆえに残響時間が10秒近くに及ぶという課題があった。オーラ・インヴァリッドの来場者がオーケストラの楽譜を十分に体験できるように、チームは、音を正確に定位させるサウンド・スペーシャライジング技術を採用した結果、来場者は音がどこから発せられるかを明確に認識することができる仕様になった。音と映像が組み合わさることで、360度の没入感が生まれ、来場者はショーにどっぷりと浸かっているような感覚になる。

この空間にテクノロジーをシームレスに融合させ、真に魔法のような効果を生み出すことはもうひとつの大きな挑戦となった。実際、アンヴァリッド広場は歴史的建造物として保護されているため、投影装置は現状の建築的完全性を損なうことなく、既存の構造物に設置する必要があった。そのため技術チームはドローンによる建築スキャンを行い、それを3Dモデルという形でバーチャル・リアリティに転写する方法でこの場所特有の特徴をすべて網羅した技術設計とした。このデリケートな段階（設計から実施まで）を通じて、建物の完全性を保護する役割を担う所轄官庁DRAC（Direction régionale des affaires culturelles）との協力は欠かせなかった。

AURA Invalides - Mouvement I
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AURA Invalides - Mouvement II
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AURA Invalides - Mouvement II
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AURA Invalides - Mouvement I
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歴史的モニュメントを称える創造的プロセス

モーメント・ファクトリーのチームがこのプロジェクトに着手したとき、なによりもジュール・アルドゥアン＝マンサールをはじめとするアンヴァリッド広場を建造した建築家、芸術家、職人の才能に敬意を表すこと、また今日訪れる人々がこの類まれなフランスの遺産をまったく新しい形で発見、再発見できるようにしたいと考えた。チームはまた、その建築美、共鳴する記憶、そして象徴からなるこの場所の精神を明らかにすることにもこだわりを見せ、広範な歴史的調査を経てアルメ美術館の主任学芸員と緊密に協力し、歴史的に正確なデザインを実現した。

AURA Invalides - Mouvement III
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AURA Invalides - Mouvement III
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体験をより豊かにするために特別に作曲されたオーケストラ・スコア

音楽は、モーメント・ファクトリーのクリエイティブ・チームと共同で、モントリオールのスタジオによって制作された。この楽曲は、オーラ・アンヴァリッドの体験を彩る3つの楽章を中心に考案・作曲され、各楽章は、モニュメントを特徴づけるコントラストを際立たせるために、独特の音楽カラーを特徴としている。10秒近い残響を持つドームの特異な音響が、この独創的な創作を最初から最後まで決定づけた。

モーメント・ファクトリーの20年以上にわたる没入体験の創造

モーメント・ファクトリーは長年にわたり、意欲的なプロジェクトを通じて、遺産を輝かせる没入型体験の創造の国際的なスタンダード・セッターであり続けている。バルセロナのサグラダ・ファミリア、モントリオールのノートルダム大聖堂、フランスのランス・ノートルダム大聖堂、そして今回のアンヴァリッド広場に至るまで、モーメント・ファクトリーはストーリーテリングの力と最先端のテクノロジーを駆使して、驚きの精神を生み出し、観客と遺跡の間に親密でユニークな絆を生み出している。オーラ・アンヴァリッドという記念碑的な体験は、パリとフランスの遺産を象徴するこの場所が新たな観客と関わりを持ち、世代から世代へとその遺産を拡大し続けることを可能にするというモーメント・ファクトリーの願望を反映している。

モーメント・ファクトリー

ワンストップであらゆる制作の専門知識を備えたマルチメディア・スタジオ。チームは、映像、照明、建築、音響、特殊効果などの専門技術を組み合わせ、たぐいまれな体験を創造・提供している。モントリオールに本社を置き、東京、パリ、ニューヨーク、シンガポールにも拠点がある。2001年の設立以来、ルミナナイトウォーク・シリーズを含む525以上のユニークなプロジェクトを世界中で手がける。