なぜ現代アートはグロくて意味不明?その答えがここに

「わからない」人のための現代アート入門 どう見る?どう感じる?何を見つける?』(藤田令伊:著)が大和書房より2024年5月18日(土)に発売される。著者は鑑賞ファシリテーターで、現代アート最前線の作品や展示を丁寧に取り上げ、誰にでもわかる言葉で解説した1冊。現代アート鑑賞が人のスキル向上にどう役立つのかを独自のデータで実証もしている。著者お勧めの美術館やアートプロジェクトのガイドなど、現代アートの「いま」が全方位から理解できる。

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本書の主な構成

1章 現代アートが歩んできた道のり

1980年代を境に変化した現代アートの道のりを、その社会的背景とともに振り返り。現代に至るまでの大まかな流れとキーワードが抑えられる。

2章 現代アートとの「距離」のとり方

現代アートがどのように鑑賞されているかを解説。難解な「スノビズム鑑賞」と、わかりやすさで判断する「ポピュリズム鑑賞」という軸を示した上で、第三の道を提示する。

3章 いま「アートのデザイン化」が進んでいる

現代アートの現場で起こっている流れを概観。デザインとアートの境界がなくなりつつある現状を示し、その中でも優れた作品についても触れていく。

4章「オーソリティ」と「アヴァンギャルド」という見方

前章をふまえ、「なぜそうなったのか」を深堀り。現代アートがDNAとして持つ「アヴァンギャルド」性を紐解き、私たち日本人の性質と照らし合わせたうえで、新たな現代アートの可能性を探る。

5章 「消費」と「創造」という見方

現代アートをめぐり、つくり手は、消費者側は、現在どのような態度で作品に接しているのか。あまりに「商業的・消費的」な態度がもたらす弊害とは。

6章 現代アートと向き合うための「7つの視点」

作品をただ消費するだけでは終わりたくないという方のために、今日から使えて思考を深められる「現代アート鑑賞メソッド」を紹介。

7章 現代アートの意義ってなに?

誰もがふと考える「そもそも、現代アートって必要?」という根本的な問いに迫る。

8章 ケーススタディ― 中之条ビエンナーレにみる展開

中之条ビエンナーレを取り上げ、「知識」が「体験」になる生き生きとしたプロセスを追体験。「大物」がいなくても成功するアートイベントはいかにして可能なのか。

9章 現代アートの「場」はどうなっている?

早く生の現代アートを見たいという方のために、永久保存版となる130以上のアートの「場」の情報を提供。行きたい場所が必ず見つかる。

藤田令伊(ふじた・れい)/ 著者

鑑賞ファシリテーター。早稲田大学オープンカレッジ講師、合同会社プラスリラックス共同代表。知識としての「美術」にとどまらず、見る体験としての「美術鑑賞」が鑑賞者をどう育てるかに注目し、楽しみながら人としても成長できる鑑賞のあり方を探っている。主な著書に『現代アート、超入門!』『アート鑑賞、超入門!』(ともに集英社)、『企画展がなくても楽しめるすごい美術館』(ベストセラーズ)などがある。

『「わからない」人のための現代アート入門 どう見る?どう感じる?何を見つける?』書籍概要

著者藤田令伊
発売日2024年5月18日(土)
判型四六判
ページ数368ページ
定価1,980円(税込
発行元大和書房
URLhttps://tinyurl.com/5432wrva