集大成の思いと感謝を込めて
アーツ千代田3331では、2022年10月29日から10月30日まで、第11回目となる「3331 ART FAIR 2022」を開催する。新たな社会の構築が急務となった今、文化・芸術が果たす役割は一層重要になった。そうした状況において3331 ART FAIRは、アートフェアを「見本市」「作品の売買」にとどめず、コミュニケーションやインスピレーションの場として捉える。
ホワイトキューブから体育館、屋上まで、空間の特徴を活かしたプレゼンテーションを展開し、同時代を生きるアーティストが作品を通して投げかける多様なビジョンを提示。1階メインギャラリーでは、アートシーンで存在感を放つギャラリーや美術団体が全国各地から出展。体育館では美術館学芸員や次世代の美術界を牽引するキーパーソンが推薦する期待の若手アーティストが出品する。また前回に続き、これから社会に向けて作り手となろうとしている若手工芸作家による作品の展示販売や、メディアアーティストの藤幡正樹がキュレーションするNFT販売プロジェクト「My First Digital Data」も同時開催。領域を超えて次世代の作家を紹介すると同時に、新たなアート市場にも着目し、芸術表現の多様性を紹介する。
オール3331で臨む3日間
過去最多17の3331 Arts Chiyoda入居団体・ギャラリーがフェアに参加。会場となる旧練成中学校への惜別の思いを込めて、力の入った展示企画を実施。
NFTアートの特別企画展
昨年のフェアで発表した藤幡正樹のNFT プロジェクト「Brave New Commons」が、オーストリア・リンツで行われるメディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ」で入賞。今回のフェアにて再び新しいプロジェクトが始動する。
若手工芸作家による特別企画展
若手工芸作家を社会で応援する試み FPP(ファースト・パトロネージュ・プログラム)とのパートナーシップによる特別展示を開催。器やオブジェなど新作含む工芸作品を展示販売する。
出展ギャラリー
美術界の新たな展開を誘発するような多彩なギャラリーが各地から集結。独自の視点・運営ポリシーのもと活動を続けてきたアートギャラリーやオルタナティブスペース、美術大学、そして3331 Arts Chiyoda館内のギャラリー・団体が出展する。
推薦者・出展アーティスト
全国の美術館学芸員や次世代の美術界を牽引するキーパーソン、3331館内ギャラリーなど 18名(団体)のキュレーター陣が気鋭のアーティストを選出。アートギャラリーで活躍する作家からギャラリーに所属しない作家、オルタナティブな活動を行う作家など、領域を超えるスタイルで制作・発表を続ける気鋭のアーティストが全国から集結した。
3331 ART FAIRについて
アートシーンをつくり出す同時代の多様なビジョンを描きだし、コンテンポラリーアートへの新たな入口や関係性を築くことを目指し、2013年にスタート。「芸術性と市場性」を問うオルタナティブなアートフェアの構築にチャレンジし、表現活動や作品に宿る芸術的価値を社会的・経済的価値として評価することを試みている。「作品購入=賞の授与」とするコレクター・プライズや、個展開催をバックアップするレコメンドアーティストなど、アーティストをサポートする独自のシステムも設け、アートマーケットの更なる拡充に向けた取り組みを続けている。
「3331 ART FAIR 2022」開催概要
会期 | 2022年10月29日から10月30日まで |
会場 | 3331 Arts Chiyoda |