竹の可能性を追求する

Blue Templeがミャンマーにて竹製のローコスト住宅を発表した。竹を素材に採り入れる工法は、Blue Templeが2019年に開始したプロジェクト「Housing NOW」に一貫して採り入れられている手法。

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Sport court
Photo credit: Alex Dyl

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Overview
Photo credit: Nyan Zay Htet

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Night view
Photo credit: Nyan Zay Htet

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Night view
Photo credit: Alex Dyl

Blue Templeは、竹のデザインと建築のすばらしさを探求し、地域伝統的な建築技術から技術的に長けた工法への移行に積極的な姿勢を見せている。

現地の市場で入手可能なあらゆる種類の竹の中でも、極小の竹は未開拓かつ豊富で費用対効果の高い資源とされている。住宅建設に利用することで、1戸のコストをスマートフォン1台分に抑えることができるという。Blue Templeは3年かけ設計を究め、その成果は極小竹によるローコスト住宅建設に関する学術論文として発表も行った。

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Bamboo grid shell structure
Photo credit: Alex Dyl

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Games
Photo credit: Nyan Zay Htet

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Bamboo jungle
Photo credit: Nyan Zay Htet

地域との協働

この建設システムは、ヤンゴンの北に位置する都市バゴーにある同組織の竹工房でプレハブ加工された極小竹の束構造フレームを連結して作られている。フレームはその後実施現場に移送され、地域のコミュニティと協力して組み立てられる。この建設方法によって、住宅1戸の建設期間が1週間に短縮されるとともに、国内の遠隔地における緊急住宅ニーズにも効率的に対応している。

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Slum upgrade in Hmawbi
Photo credit: Raphaël Ascoli

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Slum upgrade in Yangon
Photo credit: Raphaël Ascoli

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Opening ceremony orphage in refugee camp
Photo credit: Raphaël Ascoli

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Opening ceremony for a preschool in a refugee camp
Photo credit: Raphaël Ascoli

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Preschool
Photo credit: Raphaël Ascoli

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Orphanage for 30 kids
Photo credit: Raphaël Ascoli

Blue Templeは地域コミュニティのメンバーを雇用・訓練し、実施現場での構造フレームの組み立て、それに続く壁、床、天井などの仕上げ工事も行っている。その結果、脆弱な地域社会から訓練を受けた労働者のネットワークを構築し、派遣可能なタスクフォースとして活動も可能とした。この長期的な協力アプローチは労働者に新たな仕事の機会が生み、彼らが家族を養うことにも貢献している。

2021年2月の軍事クーデター以来、ミャンマーでは200万人近くが国内避難民となっている。現在Blue Templeはミャンマーのスラム街に住む難民のために、ローコストの竹製住宅の生産を拡大するための支援を求めている。

Blue Temple

2017年からミャンマーを拠点とする建築デザインスタジオ。同スタジオは、マイクロ建築の提案から都市規模の公共空間デザイン、国家レベルのデータ駆動型マッピングプロジェクトまで、幅広いプロジェクトを手掛けている。