新しい生活様式への提案
32個のスイッチを自由に切り替え、その日の気分にあったBGMを作ることができる「THE AMBIENT MACHINE」がE&Yより販売開始された。
2020年以降に生活様式が大きく変わり在宅の時間が増え、身の周りの雑音が至るところに聞こえてくることに着想を得たサウンドアーティストのスズキユウリによる作品。それらの音を環境音楽に置き換えることで、より良い家での時間を過ごす事ができると考え「THE AMBIENT MACHINE」をは生み出された。
この作品では、スズキユウリがデザインしたアコースティック楽器の音やサウンドスケープといった、8種類の音源それぞれに対して、4種類の機能(音源の再生/停止、音量の大/小、リバーブのオン/オフ、BPMの大/小)を掛け合わせることでアンビエントミュージックをカスタマイズすることができる。
サンフランシスコ近代美術館 (SF MoMA) 永久所蔵
2022年に20台のLimited Editionとして発表した「THE AMBIENT MACHINE」は、2023年6月にサンフランシスコ近代美術館(SF MoMA)のパーマネントコレクションに選定された。
スズキユウリ
1980年東京生まれ。1999年から2005年、アートユニット明和電機に携わり「音楽とテクノロジー」に関心を持ち、2005年Royal College of Artへ入学。音楽と音がどのように思考に影響を与えるのか、音と人の関係性について提議した作品を制作し、そのサウンドアート作品とインスタレーションは、世界中の展示会に展示されている。2013年より、Royal College of Artのデザインプロダクツ科にて教鞭を執り、ニューレディオフォニック・ワークショップのメンバーとしても指名される。2014年には、DIY楽器OTOTOがMoMAのパーマネントコレクションに選定された。