明治~昭和時代を中心に、時を超えて眼を楽しませてくれる陶板の美を紹介

旧来ノ模様風ヲ改メ絵画同様ニナスヲ得バ輸出ノ途ヲ開キ国益トナル— 

明治5年(1872)、政府は翌年のウィーン万国博覧会に向けた出品物をつくる磁器製造所を設けるにあたり、陶画の改良を掲げた。至難の業である磁器製の陶板制作は瀬戸が得意とし、特に三代加藤善治は薄いもので3ミリの厚さしかない長大な磁器の板を成形して歪みなく焼き上げ、明治28年(1895)の内国勧業博覧会で絶賛された。横山美術館は、陶板の美を展示する「時と美を託す 陶板展」を2020年7月23日(木・祝)から10月25日(日)まで開催する。

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陶板に上絵付けを行った拠点は東京や横浜などがあり、美濃でも絵師が活躍したと言われる。陶板に焼き付けられた絵画は、退色しにくいうえに絵具の剥落が少なく、紙本や絹本とは異なり素地の変質も生じにくいことから、長年にわたって鑑賞できる。しかしその反面で、窯の中で色合いが変わる絵具を思いどおりの色に焼き付けるには、経験に培われた高い技術が不可欠となる。

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「時と美を託す 陶板展」概要

タイトル時と美を託す 陶板展
会期2020年7月23日(木・祝)~10月25日(日)
時間午前10時から午後5時
休館日日曜日、8月13日から17日
住所〒461-0004 名古屋市東区葵一丁目1番21号
TEL : 052-931-0006
入場料一般:1,000円 / 高・大学生・65歳以上:800円 / 中学生:600円 / 小学生以下:無料