こぼれ落ちた日常の記憶をたぐる

アヒ・チョイによる個展「日常の再構築」が、ホワイトストーンギャラリー銀座新館で2026年5月8日(金)から5月30日(土)まで開催される。膨大な視覚情報のなかを生きる私たちは、五感を刺激するものとの出会いもあれば、記憶に残らぬまま通過したものとして片隅に堆積していく。アヒ・チョイはこれら「見過ごされた時間」を無意識な心の動きに従い、様々な色や形をすくいあげ独自の視覚言語へと変換していく。

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アヒ・チョイ《Nimbin Rocks》2025、38.0 × 45.5 cm、カンヴァス・アクリル

本展は、日常の風景を発見して抽象化した「365 inspiration — 無意識の色の採集」、記憶を体験の所有物として変換する「Field Sketches — 記憶の層を描く」、ポパイやドラえもんといった有名なキャラクターと自身のパターンを組み合わせ、親しみと新鮮さを同時に表出させる「Re: character — 親しみの再発見」の三つのシリーズによって構成される。このプロセスを通じ、去りゆく日常は「Ahhi柄」という固有のパターンへと変容し、個人的な体験は普遍的なイメージへと昇華される。

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アヒ・チョイ《POPEYE》2026、65.2 × 53.0cm、カンヴァス・アクリル

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アヒ・チョイ《無題》2026、45.5 × 38.0cm、カンヴァス・アクリル

アヒ・チョイ(Ahhi Choi)

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アヒ・チョイ

1983年兵庫県生まれ。アヒ・チョイの作品にみられる曲線的なムーヴメントは浮遊感と恍惚感に溢れ、作家本人がもつ内的な冒険心を表現している。2014年のニューヨークでの展示で認知度を獲得、以降アメリカ、フランス、イタリア、韓国、シンガポール、香港などで国際的に作品を発表してきた。チョイの作品は彼の無意識を反映している。ロサンゼルス留学時に西海岸を広く旅し、デス・バレーやグランド・キャニオン、イエローストーンといった一連の国立公園を探索。自然の壮大さや威厳と自己内部との親和性を発展させた。神戸に帰郷したときに作家を襲ったのは、離れていたときには郷愁でしかなかった都市生活の過密さや窮屈さであった。日々の暮らしのなかで自身が体験したものをインスピレーションの源に、チョイは筆を採り、自らの冒険を抽象的な日記風に記し始めた。大胆な腕の動きに任せつつ、記憶のなかから抽出されたシルエットや絵画、文字や言葉を、彼の作品中に偏在するエネルギッシュなラインへと変貌させる。

アヒ・チョイ個展「日常の再構築」開催概要

会期2026年5月8日(金)~5月30日(土)
時間11:00~19:00
会場ホワイトストーンギャラリー銀座新館
URLhttps://tinyurl.com/35km8nsk