日本の風土と伝統建築、そして”角度”にインスパイアされたヴィラ
瀬戸内海 佐木島に「NOT A HOTEL SETOUCHI」が誕生する。瀬戸内海は近年、アートや建築といった文化面でも国際的に注目されているエリア。NOT A HOTELは世界的な建築家やクリエイターが手がけるデザイン性と、IoT などのテクノロジーによる快適性を両立したハイエンドな別荘で、10泊単位でシェア購入して利用するサービス。NOT A HOTEL SETOUCHIは2026年4月に開業予定で、販売は2024年7月23日に開始された。
NOT A HOTEL SETOUCHIのデザインはビャルケ・インゲルス率いるBIGが手がけ、瀬戸内海のパノラマビューを望む島の南西岬に、その位置と対応する景色に応じて「360」「270」「180」と名付けられた3つのヴィラが建設される。ヴィラはすべて、伝統的な日本の浴場、ヴィラごとに異なる特徴をもったサウナ、周囲の自然との境界を曖昧にする温水インフィニティプールを備えている。
ヴィラ概要
最前列で瀬戸内海を望む、”和”の空間「180」
半島の最北部の突き出した岬に佇む「180」。岸壁を沿うように曲げることで、どの部屋からも群島のオーシャンビューのパノラマが広がる。コンセプトは”和”。中庭には日本庭園が広がり、ゆるやかな丘と苔の道があり四季によって移りかわる木々の姿も訪れる楽しみに。最も奥に位置するベッドルームにはプライベートな露天風呂があり、右手には海が広がる。サウナの目の前には海景が広がり、テラスには水風呂も配備。
浮島を思わせる、透き通る”水”の家「270」
半島北東部の丘から瀬戸内海を見渡す「270」。建築の外側には、瀬戸内の海景が広がる一方で、中心には海や島を模したプールがあり、全ての場所がゆるやかな水の流れに包まれている。外側には瀬戸内海、中庭側にはプールを望む、水に囲まれたリビングダイニング。プールを中心に、ファイヤースペースや外気浴スペースなどが浮島のように配置されている。せり出したポッドもユニークで印象的なアクセントに。中庭のポッドの中に神秘的なサウナも配備。
”火”を囲み集う、山の頂に構える邸宅「360」
エリア内で最も高い丘の頂上に位置する「360」。敷地に合わせリング状に変化させた建築は360度の眺めを生み出す。先端にはプール、中庭にはBBQや焚き火を楽しめるプライベート空間が広がる。天井から床までの大きな窓やガラスの壁を多用することで、自然光がたっぷり入る明るい空間を実現。四季折々の自然の変化や夜空の星々を室内から楽しむことができる。滞在の中心となるリビングダイニングの外に配置されたプールは、西向きに開いているため夕日を望むことができる。焚き火やBBQも可能な中庭は、落ち着いた時間を過ごすための隠れ家のような場所。
ビャルケ・インゲルス
オランダ・ロッテルダムのOMAに勤務した後、2001年にPLOT Architectsを共同設立し、2005年にBIG (Bjarke Ingels Group)を設立。数々の受賞歴のあるプロジェクトを通じて、コストや資源に配慮しながらも、プログラム的にも技術的にも革新的な建築物を設計することで高い評価を得ている。2011年のデンマーク皇太子文化賞、2004年のヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞、2009年のアーバンランド協会(ULI)優秀賞などを受賞。2016年、TIME誌はビャルケを「今世界で最も影響力のある100人」の一人に選出している。建築家としての活動と並行して様々な大学で教鞭をとり、コペンハーゲンの王立芸術アカデミー建築学部では名誉教授を務めている。また、TED、WIRED、AMCHAM、World Economic Forumなどで講演を行うなど、パブリックスピーカーとしても活躍している。
NOT A HOTEL SETOUCHI 360 / 270 / 180 概要
所在地 | 広島県三原市鷺浦町向田野浦2424-1他 |
敷地面積 | 31,739.07㎡ |
総面積(屋内面積+テラス+プール+中庭含) | 360:786.53㎡, 270:745.97㎡, 180:707.61㎡ |
構造・規模 | RC造一部S造 地上1階建て |
URL | https://notahotel.com/shop/setouchi |