日本と韓国18組のクリエイターが参加
韓国の主要都市で「空間とコミュニティ」の創出を手がけるクリエイターグループLocal Stitchが、東京で初の展覧会となる「Local Stitch: Contemporary Design with Craft | 2024 Tongyeong × Tokyo」を代官山のザ・コンランショップで2024年12月26日(木)から12月30日(月)まで開催する。展覧会では、日本と韓国の18組のクリエイターによる作品が展示される。
本展は2024年に統営(Tongyeong / トンヨン)で行われたアーティスト・イン・レジデンスプログラムを基にしている。統営は韓国で伝統工芸の町として知られ、参加したクリエイターたちはこの地に滞在しながら、職人たちの技術や文化、歴史に触れ、それらを現代のデザインに再解釈した作品を制作した。展示される作品には、伝統技術を基にした家具やアートピース、廃材を活用したプロダクトなどが含まれ、統営の地域性を反映した独創的な内容となっている。
主な展示作品とクリエイター
- Kwack Jeheon:海軍兵士の衣服に使われた統営ヌビを発想源にした作品
- Shim Kyusung:廃棄の牡蠣殻を用いた提案と伝統的なスクリーンの新しい形
- Yu Dohyeon:簾の構造をパーティションへと変換
- Park Jieun:伝統的な小テーブル「Soban」をモチーフにした絵画
- Yun Segyeong:港町・統営の食文化「Dazzi」に発想を得た金属作品
- Cheon Seonjin:木工の接合技術に発想を得た、切る・折るのみの紙の構造
- Han Hyunmin:4つの樹種と形のモジュールを使い手が自由に組み合わ
せて形と機能を生む作品 - Kim Gyurin:二十四節気の名称に基づいたカレンダー
- Hong Jinsol:統営、スタック(レイヤー)、香りをキーワードにした陶器作品
- Kim Eunseon:ヌビと螺鈿に発想を得たラミーを用いたテキスタイル作品
- Park Jieun:統営の伝統的な小テーブル「Soban」をモチーフにした絵画作品
- 飯伏正一郎:デザイナー
- 神山隆二:アーティスト
- 城戸雄介:陶芸作家
- GELCHOP:3D造形グループ
- STUDIO PREPA 平勝久・瑞穂:ガラス工房
- 立沢トオル:グラフィックデザイナー
- 森川まどか:ぬいぐるみ作家
- 盛永省治:ウッドターナー
Local Stitch
ローカルステッチは韓国各地で空間やコミュニティをテーマにしたプロジェクトを展開するクリエイターグループ。地域資源を活用した新しいライフスタイルの提案を行い、都市の文脈を再解釈しながら持続可能な「現在」をつくる活動を続けている。今回の展覧会は、東京を皮切りにアジア各都市でのコラボレーションを予定する取り組みの第一歩として位置づけられている。
「Local Stitch: Contemporary Design with Craft | 2024 Tongyeong × Tokyo」開催概要
会期 | 2024年12月26日(木)から12月30日(月)まで |
時間 | 11:00〜18:00(土曜日は19:00まで) |
会場 | ザ・コンランショップ 代官山店 |
URL | https://localstitch.kr/ |