欧米で絶賛された本作の凱旋公演

東京二期会が、故・髙田賢三の遺作となった衣裳デザインが舞台を彩る宮本亞門演出オペラ『蝶々夫人』を2024年7月18日(木)から21日(日)まで東京文化会館大ホールで開催する。本公演のチケット一般発売を2023年12月23日(土)より開始した。本作品は2019年東京でワールドプレミア公演を行い、その後ザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、サンフランシスコ歌劇場での公演を経ての凱旋公演。指揮は東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者ダン・エッティンガーが務める。

adf-web-magazine-takada-kenzo-madam-butterfly-1

2019年東京ワールドプレミエ公演より © 三枝近志

adf-web-magazine-takada-kenzo-madam-butterfly-4

2019年東京ワールドプレミエ公演より © 三枝近志

adf-web-magazine-takada-kenzo-madam-butterfly-2

衣裳 髙田賢三 ©MASARU MIZUSHIMA

adf-web-magazine-takada-kenzo-madam-butterfly-5

演出 宮本亞門

日本が世界に誇るクリエイター

衣装デザインを手がけた髙田は生前、「『蝶々夫人』は私にとって憧れのオペラ」「“蝶々さん”でオペラの真の魅力を知った」と語っていた。演出を担う宮本亞門はミュージカル、ストレートプレイだけでなく、オペラ演出においても、ドイツ、オーストリア、フランス、アメリカとグローバルな活躍をみせている。その他日本が世界に誇るクリエイターが集結し2019年にワールドプレミアを迎えた。のちに2022年4月にドイツの名門オペラハウス、ゼンパーオーパー・ドレスデンで欧州プレミア、翌年6月にはサンフランシスコ歌劇場で北米プレミアが果たされ、各地で絶賛を浴びた。

adf-web-magazine-takada-kenzo-madam-butterfly-3

2019年新制作記者会見より 左から宮本亞門、髙田賢三

adf-web-magazine-takada-kenzo-madam-butterfly-6

指揮 ダン・エッティンガー ©Froehlingsdorf

2020年10月、髙田は新型コロナウイルスに伴う合併症によりパリ郊外で死去。「憧れ」と語っていた『蝶々夫人』の衣裳は世界のファッション界に数多の業績を残した彼の最後の仕事のひとつとなった。なお、本作は髙田の故郷でもある姫路市でも公演が決定している(2024年7月27日、姫路市文化コンベンションセンター)。

プッチーニ『蝶々夫人』公演概要

日時

2024年7月18日(木)18:30、19日(金)14:00、20日(土)14:00、21日(日)14:00

会場東京文化会館 大ホール
内容オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
指揮ダン・エッティンガー
演出宮本亞門
衣装髙田賢三
チケットTEL.03-3796-1831 Web予約は二期会チケットまたは各種プレイガイド
主催東京二期会
URLhttp://www.nikikai.net/index1.html