大判絵画作品をロックコンサートのように演出する多分野にまたがる展覧会
AC / DC、ミューズ、U2、メタリカ、ブルース・スプリングスティーンなどの超大物アーティストが公演を行ったマドリードのWiZinkセンターでアブドゥル・ヴァスによる「ロックンロール・レイダース ワールドツアー」最初の展覧会が2022年2月に開催された。
次回の展覧会はホーチミン、ソウル、ロンドン、シドニー、メルボルン、シンガポール、上海、パリ、香港、マイアミ、東京と再びアブドゥル・ヴァスがロックンロールのパワーを解き放つ都市で開催される予定。アブドゥル・ヴァスは新作ペインティングでAC / DCのポートレートシリーズを発表し、ナスカ・レースへのこだわりとAC / DCの音楽を融合させ、ロックンロールコンサートで体験するすべてのエネルギーと陶酔感をペインティングを通して伝えている。
絵画はアブドゥル・ヴァスの最も精密で穏やかな力の詩学を示す場所であり、絵画という驚くべきメディアを駆使して自分を取り巻く過剰なイメージの奔流を処理し、古典絵画を単純化の極限にまで高めた上で新しい概念を達成しようとチャレンジしている。個々の要素を組み合わせ、イメージを並置することで新たな全体を形成するその手法は、抽象と物語、表現と象徴、複雑な技法と単純で粗野な技法の間で揺れる不穏な空気を生み出し、アブドゥル・ヴァスの作品の生命力に圧倒される。
アブドゥル・ヴァスについて
AC / DCの音楽のパワーにインスパイアされた作品を作りたかったので、アカデミックな過去の美術や、既成のトレンドと決別する必要がありました。私の作品は、史上最高のロックンロール・バンドであるAC / DCのリズムとエッセンスをシンプルにとらえたいのです。
作品はアメリカ、ラテンアメリカ、アジア、ヨーロッパで展示され、様々な国際的なコレクションに収められている。また、渋谷センター街(東京)、コンポージング・ルーム(ベルリン)、アンプ東京スペース、White Box(ニューヨーク)、Beoプロジェクト(ベオグラード)、アルカディア・ミサ・ギャラリー(ロンドン)、マタデロ(マドリッド)、マタデロラス・パルマス・デ・カナリアス(スペイン)の アトランティックセンター・オブ・モダンアート (CAAM) 、2009 北京ビエンナーレなどのグループ展に出展している。