武蔵野美術大学 美術館・図書館 -「片山利弘ー領域を越える造形の世界」展
武蔵野美術大学 美術館・図書館は展覧会「片山利弘ー領域を越える造形の世界」を開催する。戦後日本のデザイン創成期に主導的な役割を果たし、後に制作の場をスイス、アメリカと海外に求めた片山利弘(1928 ~ 2013)は、デザイン、絵画、彫刻、そして巨大な建築空間での立体表現と、領域の枠組みにとらわれずに活躍した。グローバルに生きた片山の創作活動の全貌に迫るはじめての機会となる。
本展では独学で学び、日本で発表した初期のグラフィック作品にはじまり、スイスに渡り製薬会社ガイギー社で携わった広告デザイン、アメリカのハーバード大学カーペンター視覚芸術センターでのデザインと教育の仕事、そして1980年以降の日米を行き来しながら続けたそれまでの創作をさらに発展させた「領域を越えた造形」を紹介する。1980年代以降の片山は、日米を行き来しながら丹下健三ら日本の建築家とのコミッションワークに数多く取り組んだ。現存する建築空間での大型作品を通して、稀有な造形作家がグローバルに生き、辿り着いた境界のない活動を知ることができる。
「片山利弘ー領域を越える造形の世界」展
会期 | 2021年4月5日(月)〜6月20日(日) |
会場 | 武蔵野美術大学美術館 展示室3 |
開館時間 | 10:00–18:00(土曜、祝日、特別開館日は17:00閉館) |
休館日 | 日曜日 |
入館料 | 無料 |
主催 | 武蔵野美術大学 美術館・図書館 |
協力 | 片山渥美・片山哲夫・南天子画廊 |
監修 | 新島実(武蔵野美術大学 名誉教授) |