アーティストcobirdが現代美術で織りなすリアリズム

東京のギャラリー月極では、現代美術家 cobird(コバード)による個展「マグショット」を2023年6月17日(土)から7月9日(日) までの期間に開催する。既存イメージを扱い、サンプリングをベースにしたコラージュ技法で作品を制作してきたcobird。本展では、作家活動の初期より制作し続けてきたマグショット(逮捕写真)シリーズを発展させた、新たなアートワークを発表する。現代美術でありながら、音楽やファッションが基準となる現代のストリートカルチャーの要素が根源にあるcobirdの作品群に出逢える展示となっている。adf-web-magazine-cobird-exhibition-gallery-tsukigime-5

cobirdは、印刷した紙などを縦横の短冊状にカッターで切り刻み、手作業で織物の組織のように1 本ずつ交互に差込みながら形成されるコラージュ作品を主に発表を続けている作家である。この独特の制作スタイルは、彼のルーツのでもあるアパレルメーカーで勤務して得た布帛・編み物の基礎、生地組織への造詣、そして彼が強く影響を受けたストリートカルチャー、特にヒップホップ、ラップミュージックのサンプリング手法、その両方が合わさり1つに結びつき生まれたものである。本スタイルを軸に、個展やグループ展をはじめとした美術業界での発表のみならず、ファッションブランドやミュージシャンへのアートワークを提供するなど、国内外で活躍してきた。adf-web-magazine-cobird-exhibition-gallery-tsukigime-4adf-web-magazine-cobird-exhibition-gallery-tsukigime-3

今回展示される新たなアートワークは、cobirdが作家活動の初期より制作し続けてきたマグショット(逮捕写真)シリーズを発展させたもの。また、全ての要素を平等に扱うというコンセプトに基づき、今までのネット上に転がる昔の人物の写真をサンプリングしてきた方法とは別に、本人達で現存の人物の肖像写真を実際に撮影し、同様にコラージュするという「マグショットプロジェクト」を立ち上げた。現代のストリートカルチャーを象徴するミュージシャンやデザイナー、アーティストなど様々な表現者たちの肖像写真をコラージュした作品も同列に並ぶ、見応えたっぷりな内容となっている。adf-web-magazine-cobird-exhibition-gallery-tsukigime-6

Cobird プロフィール

1977 年、神奈川県生まれ。玉川大学文学部デザイン科卒業。その後アパレルメーカー にて、デザイン業務に従事しながら、布帛、編み物の基礎を学ぶ。この生地組織への造詣と、彼が強く影響を受けたストリートカルチャー、特にヒップホップ、ラップミュージックのサンプリング手法が活動のベースとなっている。具体的には印刷した紙などを縦横の短冊状にカッターで切り刻み、手作業で織物の組織のように1本ずつ交互に差込まれる事で、コラージュ作品として形成している。 現在は、東京を中心に個展やグループ展で作品を発表、またファッションブランドやミュージシャンへ、アートワークを提供するなど様々なシーンでのクリエイションも行っている。更に国内外のアーティスト・イン・レジデンス、AIROnomichi (日本 、広島) 高雄市文化局主催 Pier 2AIR(台湾、高雄) Beirut Art Residency( レバノン、ベイルート)の参加経験を活かし、現在山梨県西湖にて AIR''SAIKONEON" の運営と管理に関わっている。主な展示歴に「時と場合」ギャラリー月極(東京) 2018、「変容のありか流れる時間の捉え方」 藤沢市アートスペース(神奈川)2020、その他の参加プロジェクトに「NINJA TUNE ×Sasquatchfabrix. 」カプセルコレクション、Tシャツデザインに作品提供2021など。

cobird個展「マグショット」開催概要

会期2023年6月17日(土)~7月9日(日) ※月火水休廊
時間14:00 ~ 20:00(木 / 金 / 土) 13:00 - 19:00(日)
会場月極
入場無料
ウェブサイトhttps://tsukigime.space/