東京の街が美術館となった10日間
世界中からクリエイター、デザイナーやその作品が集結し、過去最大の108展示が参加した「DESIGNART TOKYO 2023」にのべ21万人が来場した。DESIGNART TOKYO 2023は表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・広尾・銀座エリアの83会場で「Sparks ~思考の解放~」をテーマに2023年10月20日(金)から10月29日(日)まで開催、展示に加えトークイベントやワークショップも行い「東京の街が美術館となった10日間」となった。
展示内容
オフィシャルエキシビション
DESIGNART GALLERY 最新のデザイン・クリエイティブを堪能
「DESIGNART GALLERY」では注⽬の若手デザイナー進藤篤によるコロナ禍で大量に消費され、行き場をなくしたアクリルパーティション板を再利用したインスタレーション「OVER DUST」が約500㎡の空間を彩った。
ASIA CREATIVE RELATION Powered by THE LIONS "A NEW HORIZON"
今年は”A NEW HORIZON”をテーマに、2050年という未来を見つめ、アジアの未来のスターデザイナーが集結する展示「ASIA CREATIVE RELATION」を開催。キュレーターのスージー・アネッタ(『Design Anthology』編集長)は、私たちが何と、どのように、なぜ、共に暮らすことを選ぶのかという問題を表す、4つのチャプターに分類し作品を展示。ワールド北青山ビルを会場に、建築家石田建太朗により、都市的な空間に熱帯植物を約300鉢集め、迫力ある自然環境を創出した。石田はテクノロジーの発展とともに人間らしい原始的な風景を取り戻していくことに期待、敢えてこの自然環境という空間を提案した。これらの植物は廃棄せず、終了後はマーケットの流通に戻すという好循環を生み出す空間づくりとなった。