テーマは「知の庭:未来社会の実験室」

大阪・関西万博におけるウズベキスタンパビリオンは伝統技能と国の持続可能な未来を紹介している。ウズベキスタン芸術文化開発財団 (Uzbekistan Art and Culture Development Foundation: ACDF) の委託を受け、ドイツの建築設計会社アトリエ・ブリュックナー (ATELIER BRÜCKNER) が設計した。

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2025年大阪・関西万博 ウズベキスタンパビリオン、提供:ACDF

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2025年大阪・関西万博 ウズベキスタンパビリオン、提供:ACDF

パビリオン内では、ウズベキスタンの「2030年戦略」およびユネスコの「持続可能な開発目標 (SDGs)」に沿い、教育、文化、イノベーション、クリーンエネルギーの各分野における同国の変革を反映する主要事業が展示されている。

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2025年大阪・関西万博のウズベキスタンパビリオンで、360度マルチメディアの旅が楽しめる、提供:ACDF

私たちはウズベキスタンのアイデンティティを、好奇心、つながり、そして共有すべき未来を刺激する空間として表現できたことを誇りに思います。ウズベキスタンパビリオンは、単なる建造物ではありません。それは、並外れた発展の可能性を秘めた国家の象徴なのです。豊かな文化と建築の遺産に根ざし、変容する伝統の物語を伝えつつ、このパビリオンで私たちは、交流、革新、持続可能性の精神を称えます。歴史的な形態と素材は、現代的なデザインによって再解釈され、時代を超えた先進性を感じさせる体験を生み出しています。ACDFとともにこうしたビジョンを実現できたことを心より光栄に思います。

アトリエ・ブリュックナー創設パートナー兼マネージングディレクター
シリン・フランゴール=ブリュックナー

「木の下に集う」というアイデアから着想を得たパビリオンの建築コンセプトは、かつてシルクロード沿いで営まれていた、歴史的に旅人や商人たちの休息場所であった隊商宿 (キャラバンサライ) を彷彿とさせる。万博会場西入口近くに位置するこのパビリオンは、来場者が足を踏み入れた瞬間からウズベキスタンの豊かな伝統と現代的な革新に触れることができるように、開放的で魅力的な空間として設計されている。