自然の美しさと生命力を表現する

カナダのデザイン・スタジオ ラローズ・ギヨン社は、自然の美しさと生命力をひとつひとつ手作業で表現するハイエンドブランドとして、海にインスピレーションを得た照明コレクション「アビス」を発表した。職人技と時代を超えた彫刻的な作品の精緻なデザインで知られるラローズ・ギヨンの詩的な作品群に、1年の開発期間を経て「アビス」が新たに加わる。

Photo credit: Talcik & Demovicova

ディテールへのゆるぎないこだわり

「アビス」の魔法はラローズ・ギヨン社の他のコレクションと同様、職人による比類のないクラフツマンシップから始まる。細部に至るまで丹念に作り上げられた作品は機能的な芸術品である。「アビス」コレクションは、モントリオールのガラス職人によってひとつひとつ手吹きで製作される。球体の内側にはウニをモチーフにした剥き出しのインナーグローブがあり、職人技を際立たせている。このインナーグローブは真珠のように浮かんでいるように見える2つの不釣り合いな真鍮のボールアタッチメントによって、魅力的な海底の錯覚を生み出している。

Photo credit: Les*Marois

Photo credit: Les*Marois

テクスチャーのしかけ

ラローズ・ギヨン社は本物の質感にこだわり、海からインスピレーションを得た神秘的雰囲気を作品に大きく取り入れている。照明には各球体の外縁に取り付けられた外部光源が使用され、取り付けられた内部球体を通して光を発射して全体の輝きを拡大。光が当たると球体の中で反射して、まるでホログラムのように浮かび上がる。温かく照らされた球体は海の酸化をイメージした真鍮のダークエイジのテクスチャーによって、大胆に表現されている。また、真鍮のチューブに包まれた天井吊りの複数のチェーンは海藻に包まれたロープの質感を模倣しながら、天井に容易に取り付けが出来るよう、実用性を高めることにも貢献している。

Photo credit: Les*Marois

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汎用性の高いアート作品

「アビス」はラローズ・ギヨン社のビジョンである「さまざまなシーンに対応できるモジュールデザイン」を実現することにも成功している。長方形のダイニングテーブルや階段を広く照らしたり、円形のテーブルや踊り場を集中的に照らしたりと「アビス」の多様性は、あらゆる住宅のインテリアプランニングに魅力的な選択肢を提供する。

Photo credit: Talcik & Demovicova

Photo credit: Talcik & Demovicova

ラローズ・ギヨンについて

2015年にオードレ・L・ラローズとフェリックス・ギヨンの芸術的創造性の融合として設立されたラローズ・ギヨン社は、高品質の素材と非の打ち所のない職人技で優れた照明器具と住宅設備機器の設計・製造を行っている。ラローズ・ギヨン社のユニークな照明デザイン、貴重な素材、比類のないクラフトマンシップは、芸術と機能、伝統と現代の間で揺れ動く。このデザインスタジオでは自然の驚異から得たインスピレーションを融合させ、繊細さとエレガンスを生み出している。すべての製品は地元ケベックの職人による手作りで、ラローズ・ギヨン社は、卓越された技術アプローチに大きな誇りをもっている。