ADATがマンハッタンで革新的でサステナブルな住宅棟を発表
ADATスタジオは、マンハッタンのワシントンハイツにある6階建ての住宅「Opera169」を提案。国際的な不動産開発会社であるハーレスト社のために行われたこの新しいプロジェクトは、屋外スペースを最大限に活用し、緑豊かで歴史あるニューヨークの街で帰属意識を促進することを目的としている。
「Opera169」プロジェクトは、アントニオ・アトリパルディとアンドレア・デビリオが率いる、新しく設立されたADATスタジオの作品を採用。2人の建築家の数十年にわたる経験を生かし、統合科学を通じて必要とされる変化を構築することを目的とし、市民と環境への意識に基づいて運営されている。
169丁目に建つ6階建てのボリュームは、幾何学的なラインとレンガのファサードで構成され、都市景観のマテリアルパレットを尊重している。各階のレイアウトを徹底的に検討することで敷地利用を最適化し、地下住戸の屋外延長として緑の裏庭を維持することができる。全8戸のアパートメントは地下に設けられたトランクルームが各部屋のスペースを確保し、共有ロビーは近隣住民との交流の場として理想的な場所となっている。
ADATスタジオは彼らの仕事の原則に忠実に、ウェルビーイングとサステナビリティに焦点を当てた統合的なデザインに基づき、全住戸にプライベートバルコニーを提案。このバルコニーによって、建物の裏側と街路に生命が吹き込まれ、都市に住む人々の交流が促進される。「Opera169」の共用施設のハイライトは、共用ルーフテラス(740SF)であり、屋上緑化はより弾力的で公平な都市環境を形成するのに役立つ、自然を基盤としたソリューションである。効果的に設計され設置されれば、雨水の回復力を高め、大気汚染を防ぎ、猛暑を和らげ、二酸化炭素排出を減らし、生物多様性を創出して新しいレクリエーション空間を提供することができる。
ハーレスト社のために設計された「Opera169」は、近隣の緑地を大切にしながらも、社会との交流や自然との直接的な触れ合いの価値をこれまで以上に意識するポストパンデミック社会のニーズに応えるヒューマンスケールの住宅建築である。このプロジェクトは現在開発中で、2024年に完成する予定。
ADATについて
ADATは大規模な計画からインタラクティブな家具やデバイスに至るまで、統合されたデザインに焦点を当てた学際的なオフィス。社員、協力者、コンサルタントの広大なネットワークにより、初期コンセプトから現場監理まで常にビジョンの具体性を重視した厳格なアプローチでプロジェクトを展開している。2022年アントニオ・アトリパルディとアンドレア・デビリオがローマに設立したこのオフィスは、大手国際企業で培った数十年の経験と、デザインおよび技術建設プロセスに関する幅広い知識を組み合わせ、あらゆる規模の複雑なデザインソリューションの解決に取り組んでいる。
ハーレスト社について
ハーレスト社は、イタリアと米国に本社を置く国際的な不動産開発企業。同社は高い成長が見込まれる地域に焦点を当て、高級住宅地や複合施設のプロジェクトに特化している。ハーレムの21世紀ルネッサンスにおいて、最も早く完全販売された住宅ビルであるサン・ジョルジオ・コンドミニアムの創造者であり開発者でもある。