「同時代性」がテーマのコレクションからテーマ別に構成

創造的な出会いのためのテーマ別展示」がUESHIMA MUSEUMで2025年6月21日(土)より開催される。UESHIMA MUSEUMは事業家・投資家である植島幹九郎により、自身の母校である渋谷教育学園の敷地内に2024年6月に設立された美術館。アートコレクターでもある植島の現代アート作品コレクションを収蔵しており、本展では700点を超えるコレクションから様々なテーマに沿って構成された作品が展示される。キュレーションは2025年3月まで金沢21世紀美術館の館長を務め、グローバルに活躍する長谷川祐子が担当。また、併せてジェームズ・タレルのインスタレーション作品が常設展示として新たに公開される。チケットは公式サイトから購入できる。

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ジェームズ・タレル「Boris」2002年

展示構成

地下:宇宙と重力

土や生の素材を用いて、物質が神聖な存在へと変容する瞬間を「ギャラクシー」と名づけたボスコ・ソデイの作品、惑星の肖像を通して途方もない時間と空間を体現するロバート・ロンゴの「惑星シリーズ」など、壮大な宇宙観が展開される。重力に引かれ、しかし意識は彼方へと放たれる、そんな二重性の体験を導く空間。

1階:都市とポップ

アンディ・ウォーホルによる、日常の中の物象に向けたクールで鋭い眼差しを出発点に、日本独自の「ネオテニー的ポップ」ともいえる奈良美智が、北斎の浮世絵とランデヴーするような出会いを見せる。さらに、ストリートからの詩的反抗として立ち現れるバンクシーまで、都市とポップの多様な位相が交差する。

2階:ゲルハルト・リヒターとジェームズ・タレル

ゲルハルト・リヒターの作品群によって構成される空間は、物質性とイメージの間に漂う揺らぎを静かに照らします。さらに今回から、ジェームズ・タレルによる新たな常設展示室が加わる。

3階:幾何と内省のコンポジションー常温の抽象

目まぐるしく変化し、刺激に満ちた現代社会にあって、私たちはしばしば「静けさ」や「中庸な温度」を求める。3階の展示では、くつろぎと緊張を同時に誘う幾何学的な抽象絵画が並ぶ。

4階:ナラティヴと色彩のアウラ

アフリカ作家を含む多様な国籍のアーティストたちによる、個々の生や歴史の語り(ナラテイヴ)が力強く展開される。鮮やかな色彩と大胆な構図で構成された具象作品のあいだに、ベルナルド・フリーズらによる、色彩そのものの気配——アウラ——をとらえた抽象作品を挿入することで、イメージと抽象の境界が絶えず揺らぎ、観る者の内に物語と詩情を同時に呼び起こす。

5階:物質と感情のエンタングルメント

愛と欲望、リビドーと記憶――それらをめぐる複雑な情動が、物質とイメージの絡まり(エンタングルメント)として表現される。グリッチ、ノイズ、ハイブリディティといった現代的感性を纏ったそれらの表現は、現代の私たちの複雑で少し歪んだ欲望や人間関係を繊細に、挑発的に映し出す。

展示予定アーティスト一覧

アグネス・マーティン、アレクシス・ロックマン、アンセルム・ライル、アンディ・ウォーホル、池田亮司、ウマー・ラシッド、オラファー・エリアソン、加藤泉、葛飾北斎、カプワニ・キワンガ、ギデオン・アパー、草間彌生、ケリス・ウィン・エヴァンス、ゲルハルト・リヒター、シアスター・ゲイツ、ジェームズ・タレル、塩田千春、ジャン・ミッシェル・オトニエル、ジョン・マディ、スプツニ子!、タカノ綾、多田圭佑、ダミアン・ハースト、ダン・フレイヴィン、teamLab、トーマス・シュトゥルート、トルクワセ・ダイソン、トレイシー・エミン、奈良美智、名和晃平、ニコラ・ビュフ、ハロルド・アンカート、バンクシー、ピウス・フォックス、ベルナルド・フリーズ、ボスコ・ソディ、マーク・クイン、マーク・ライデン、マイケル・ケーガン、松谷武判、水戸部七絵、村上隆、モーゼス・ジボル、山田康平、山田正亮、油野愛子、ライアン・ガンダー、ライアン・サリバン、ルイーズ・ブルジョワ、ロバート・ロンゴ、ロベルト・ペレ、ワハブ・サヒード

植島幹九郎(UESHIMA MUSEUM COLLECTION創設者)

1979年千葉県生まれ。1998年渋谷教育学園幕張高等学校卒業、東京大学理科一類入学。東京大学工学部在学中に株式会社ドリームキャリアを起業し、現在では事業家・投資家として多角的にビジネスを展開する傍ら、国内外のオークションハウスやギャラリーを渉猟。国内外一流作家から国内若手作家に至るまで幅広く、現代アート作品のコレクションを続けている。2024年、US版Artnews Top 200 collectors(その年に最もアクティブだった世界のスーパー・アートコレクター200人を紹介する特集)に選出された。

「創造的な出会いのためのテーマ別展示」開催概要

会期2025年6月21日(土)~
時間11:00~17:00 (最終入場16:00)
会場UESHIMA MUSEUM
休館日月曜(月曜が祝日の場合は開館、翌平日休館)
料金一般1,800円/中高生500円/小学生以下無料 (日本国内在住者)
URLhttps://tinyurl.com/mua3wyb7