魅力的なコラボレーションを通じた卓越性のあくなき追求

イギリス・スコットランドのデザイン美術館「V&Aダンディー」とのパートナーシップのもと、スコットランドの名ウイスキー造醸所「ザ・ダルモア」のマスター・ウイスキー・メーカーであるグレッグ・グラス、ザハ・ハディド・アーキテクツ（ZHA）のディレクターであるメロディ・レオンが手を組み新たな傑作『ダルモア・ルミナリー・シリーズ』を発表した。『ダルモア・ルミナリー・シリーズ』はガラスの琥珀色の彫刻と、非常に希少なハイランド・シングルモルト・ウイスキー2種を収めたコレクション可能なプレゼンテーション・ケースとなっている。なかでも、『ダルモア・ルミナリー ザ・レア 2024版』はオークションに出品され、その収益はすべてスコットランドのデザインミュージアムに寄付される。一方、『ダルモア・ルミナリー ザ・コレクティブル 2024版』は世界の一流高級小売店および専門小売店で2024年4月2日より販売される。

The Dalmore Luminary - The Rare - 2024 Edition designed by Melodie Leung and her team at Zaha Hadid Architects
Photo credit: The Dalmore

Gregg Glass, Melodie Leung and Richard Paterson with designer proof at V&A Dundee
Photo credit: The Dalmore

Melodie Leung with prototype
Photo credit: The Dalmore

『ダルモア・ルミナリー ザ・レア 2024版』では、ZHAのメロディ・レオンが、ザ・ダルモアのグレッグ・グラス、マスター・ディスティラーのリチャード・パターソンOBEとともに、ウイスキーとその彫刻的な筐体をデザイン。彼らは互いの複雑な技術や知識を密接に共有した結果、ZHAとザ・ダルモアの特徴的なスタイルを創造的に伸ばした、2つの美しい新作が誕生した。

Designer proof at V&A Dundee
Photo credit: The Dalmore

Melodie Leung sketching
Photo credit: The Dalmore

ダルモア・ルミナリー ザ・レア 2024版

ザハ・ハディド・アーキテクツのレオンと彼女のチームがデザインしたダイナミックな琥珀色のガラスの彫刻に収められたザ・ダルモアの49年シングルモルト、ザ・レアは、3つのデキャンタと2つの彫刻しか作られていない。ザ・ダルモアはガラスを思い通りの形に加工するのに必要な経験とビジョンを持つ数少ない事務所であるザ・ガラス・ファウンドリーに緊密な協力を仰ぎ、この個性的な彫刻を表すために現代の技術と時を重ねたウイスキー・クラフトを融合させた。ザ・ガラス・ファウンドリーの窯で12週間かけて完成させたこの彫刻は、最初の成形を890度で行い、その温度で15時間保持し、すべての水分と気泡が抜いた。その後、室温になるまで1日に約1度ずつ徐々に温度を下げ、窯から引き上げた時点で重さは80キログラムになった。その後、500時間以上の工程を経て、表面全体を手作業で磨き上げ、液体のような質感と光沢を実現した。

The Dalmore’s Richard Paterson OBE, Zaha Hadid Architects Melodie Leung, and The Dalmore’s Master Whisky Maker Gregg Glass at V&A Dundee
Photo credit: The Dalmore

V&A Dundee, Scotland's design museum
Photo credit: The Dalmore

V&A Dundee, Scotland's design museum
Photo credit: The Dalmore

並外れた熟成とブレンド工程を経た49年ハイランドシングルモルトは、強烈なバニラ、ダークベリーフルーツ、カカオのアロマが幾重にも重なり、ローストしたての栗、カシス、ドワイエンヌ洋梨、柔らかなパティスリースパイスの味わいが、ほのかに甘いスモークのフィニッシュへと続く。

Melodie Leung and Gregg Glass exploring The Dalmore
Photo credit: The Dalmore

Gregg Glass and Melodie Leung at The Dalmore
Photo credit: The Dalmore

2024年5月にサザビーズを通じてオークションに出品される際には、この垂涎のセットは世界中のコレクターの関心を集め、6桁以上の値がつくと予想されている。

ザ・ダルモア・ルミナリー コレクティブル 2024年版

このボトルは、ザ・レア彫刻の光り輝く渦巻きのデザインを模した化粧箱に収められている。本エディションの入念に作り上げられた要素は、グラス、パターソン、レオンがウイスキーに生命を吹き込むために協力し、完全に共同作業で考案された。

Gregg Glass and Melodie Leung toasting samples
Photo credit: The Dalmore

Gregg Glass and Melodie Leung at The Dalmore
Photo credit: The Dalmore

Melodie Leung and Gregg Glass with
The Dalmore Luminary - The Collectible - 2024 Edition at V&A Dundee
Photo credit: The Dalmore

「ザ・レア」と「ザ・コレクティブル」はどのような本格的なコレクションにとっても垂涎の的であり、卓越したデザインと革新性を世界規模で支持するというザ・ダルモア、V&Aダンディー、レオンの共通のコミットメントを反映している。サザビーズによる「ザ・レア」の売却益はすべてV&Aダンディーに寄付され、デザインを通じてインスピレーションとエンパワーメントを与えるというV&Aダンディーの重要な使命に役立てられる。

V&Aダンディーでの新展覧会

V&Aダンディーでは2024年3月29日（金）から開催のV&Aとの共同企画展覧会「Photo City：イメージはいかに都市世界を形成するか」でザハ・ハディド・アーキテクツをとりあげ、このダルモアの件も出展される。本展はV&Aの壮大な写真コレクションから象徴的な写真と現代の写真家、建築家、デジタルアーティストの作品を集め、写真と都市が互いにどのような影響を与え合ってきたかを探り、写真がいかに強力なツールであり、都市を記録するだけでなく、未来の都市や新しい生活様式を予測し、デザインするのに役立つかを探求するものとなっている。

ザ・ダルモア

1839年、スコットランドのハイランド地方、クロマティ湾のほとりに創業したザ・ダルモアは、180年以上にわたり傑作ウイスキーを造り続けている。

V&Aダンディー

スコットランドのデザイン・ミュージアム。隈研吾によって設計されたこの美術館は、ダンディーのウォーターフロントの中心に位置し、何世紀にもわたり、あらゆる人々のあらゆる形の創造性を称えるV&Aファミリーの一員。V&Aダンディーとザ・ダルモアは、スコットランドのそれぞれの本拠地から地域の中心にある不可欠なコミュニティと文化の拠点となっており、両者の協力関係は共通の目的、才能、ストーリーを輸出し、卓越したデザインとクラフトマンシップをキュレーションし、提唱することにある。

ザハ・ハディド・アーキテクツ

ザハ・ハディド・アーキテクツ（ZHA）は、21世紀の建築を再定義し、世界中の人々の想像力をかきたてるプロジェクトを数多く手がけている。形と空間が織り成す建築は、五感を刺激し、明快に構成され、直感的に操作できる比類のない空間体験を生み出す。世界中の市民団体、専門機関、学術機関から最高の栄誉を受けているZHAは、世界で最も一貫して独創的な建築スタジオのひとつであり、40年間そうあり続けている。この40年にわたる研究成果は、世界6大陸にまたがる優れたクライアントや先見性のあるコミュニティーのために建設された70を超える受賞プロジェクトに刻まれている。