複雑化する世界を見つめる若手アーティストの実践
東京 神保町のNew Galleryでグループ展「Tell me whyが2026年2月27日から3月15日まで開催される。本展は複雑化する世界を見つめる日本の若手アーティスト4組の実践を紹介する。1980年代から2000年代にYBAが台頭した時代、日本ではバブル崩壊や阪神・淡路大震災、インターネットの普及など社会が大きく変化した。その時代に生まれた世代は、地球環境の変化、虚実入り混じるSNSの情報、パンデミックや戦争など、さらに複雑化する世界をどのように捉えるのか。本展は、多様なメディアを通して世界と自己の関係を探求し、新たな物語を紡ぐアーティストたちを紹介する。
出展作家
沖田愛有美
1994年岡山県生まれ。2024年金沢美術工芸大学博士後期課程修了。石川県金沢市を拠点に活動。漆をメディウムとした絵画制作を行い、植物の樹液である漆を人と自然をつなぐ媒介者と捉え、人間と非人間的存在の関わりを見つめる。自然環境と人の営みの相互作用や、そこから紡がれる民俗や神話にも関心を広げる。主な展示に「暦を運び、種を食く」白鷺美術 石川 2024、「具象⇔抽象」ASTER Curator Museum 石川 2024、「祝福は傷口を伝っていく」クマ財団ギャラリー 東京 2024。2026年第17回岡山県新進美術家育成I氏賞大賞受賞。
倉敷安耶
1993年兵庫県生まれ。茨城県在住。2018年京都造形芸術大学大学院修了、2020年東京藝術大学大学院修了。他者との距離を主題に、宗教、ジェンダー、死、身体から家族や職業まで、共同体とケアをモチーフに制作する。転写技法による平面作品のほか、共食をテーマとした儀式的インスタレーションやパフォーマンスを展開。秋元雄史賞KAIKA TOKYO AWARD 2024受賞、群馬青年ビエンナーレ2025入選、VOCA 2026佳作賞。
藤田紗衣
1992年生まれ。2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了。ドローイングを起点に、シルクスクリーンやインクジェットプリントなど複製印刷技術を用いて制作する。ドローイングをアスキーアートへ変換し陶に印刷するなど、版を介した工程を通して描く行為やデジタルとアナログの関係を問い直す。主な展示に「BLANK/BLANKET」kaamer 東京 2025、「仮想ボディに風」ザ・トライアングル 京都 2022、「VOCA展 2022」上野の森美術館 東京。出版レーベルpharmacyとしても活動する。
葭村太一
1986年兵庫県生まれ。大阪芸術大学デザイン学科卒業。大阪を拠点に活動。都市に刻まれた痕跡や記憶を起点に、彫刻や映像を通して公共における権利や実存の変容をテーマに制作する。「ランダムエンカウント」シリーズではGoogleストリートビュー上の落書きを採集し、低解像度のデジタル情報を木彫へと再構成する。主な展示に個展「ランダムエンカウント」CAPSULE 東京 2025、「High Tide」Open Contemporary Art Center 台北 2025、「Frieze Seoul 2023 フォーカスアジア」。
企画協力
入澤聖明 愛知県陶磁美術館学芸員
1987年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院修士課程修了。愛知県陶磁美術館で現代陶芸を担当し、「ホモ・ファーベルの断片」2022、「やきもの現代考 混融 Mixed Melting」2025などを企画。国際芸術祭「あいち2025」にキュレーターとして参画。
青木彬 インディペンデントキュレーター 社会福祉士
1989年生まれ。東京と京都を拠点に活動。アートをよりよく生きるための術と捉え、アーティストや企業、自治体と協働しプロジェクトを企画する。「SENSE ISLAND 2024」ゲストキュレーターなどを務める。著書に『幻肢痛日記』。
「Tell me why」開催概要
| 会期 | 2026年2月27日から3月15日まで |
| 時間 | 14時から19時 月曜休廊 |
| 会場 | New Gallery |
| 入場 | 無料 |
| URL | https://tinyurl.com/46amk2c3 |

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