新作をメインに8点の絵画で構成
アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」が運営するコマーシャルギャラリーGALLERY ROOM・Aにて、2023年1月14日(土)から2月12日(日)まで、瀧澤美希による初個展「what do you value?」が開催する。瀧澤は2017年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。
卒業制作では彼女の代名詞とも言える、動きを加えた筆致「ジグザグ」を用いた、高さ200cm × 幅380cmの大作《FREE》を描き、その年の優秀賞を受賞した。卒業後はアメリカに渡り、異国の文化に触れ啓蒙主義と資本主義を体感しその後、2021年末に日本に帰国。2023年1月の本展「what do you value?」(GALLERY ROOM・A)が瀧澤にとっての初個展となる。展示作品は新作をメインに、8点の絵画で構成される。
展覧会ステートメント
作品のギザギザは、2色以上の色彩で構成して作成。
この色彩は、「対話」を意味する。
「対話とは2つの異なった、しかも同じ方向を目指す考えが出会うことである。違うまま同じ」とフランスの美術批 評家ルネユイグ氏は述べている。
戦争や分断、グローバル化が進んだ現代において「対話」の重要性は増しているように思う。
差異や差別を越えていくために。
ひとつの絵画空間に違うまま共存している。
こんなスマートな時代に、私は今これをあえて表現したい。
そして、今回の展示ではこの中道思想を目に見える形に表したこのギザキザを使って自分なりに勉強しそれを咀嚼して、アメリカや社会で身を持って体験と確認してきた情勢など踏まえて今、時代に欠けてしまっている事柄を表現できる展示にしたいと考えた。
私は、時代のありのままを知るために自分の目と足と人生を使い事実を確かめに行きたい。現代の人間の悩みや痛みに寄り添えるような絵画をつくるために。
生き方から構築した骨のある作品を作り続けたい。瀧澤 美希
瀧澤 美希 / Miki Takizawa
教わりたい教授を追いかけて女子美から多摩美術大学へ三年次編入。2017年多摩美術大学卒業、卒業制作優秀賞。2018年今、足りてない生きた哲学を学びたいと考え仏壇屋にて働きながら仏教を学ぶ。2021年人間が軽視される構造の仕組みの一部である啓蒙主義と資本主義を体感するためアメリカに渡る。2021年末帰国。2023年GALLERY ROOM・Aにて初個展。
GALLERY ROOM・A
年齢やジャンルにとらわれず、国内外で活躍する様々なアーティストを紹介し、Artistの発表の場(ROOM)を創出しているコマーシャルギャラリー。アートプラットフォーム「ArtSticker」とインディペンデントキュレーターの⻘木彬との共同運営で、定期的に企画展を展開していく。ギャラリーでの個展や作品販売だけではなく、ホテル客室での展示企画や、地域性を活かしたワークショップや宿泊プログラム、トークイベントなどを通じて、“アート”を多様な解釈の中で経験するための場所としていく。
瀧澤 美希「what do you value?」開催概要
会期 | 2023年1月14日(土)から2月12日(日)まで |
会場 | GALLERY ROOM・A |
時間 | 8:00〜23:00 |