生活道具から美術品に昇華した竹籠
「名工達の竹籠展」が銀座和光アーツアンドカルチャーで2024年9月12日(木)から10月2日(水)まで開催される。世界屈指の竹籠コレクター斎藤正光監修による、古典から現代作家までの美しい竹籠コレクション。本展では、先時代に活躍した名工の竹籠から現代の作家まで、約50点の秀逸な作品が揃う。
斎藤正光
竹工芸蒐集家・研究者。江戸時代から現代までの竹工芸作品のコレクションはもとより、国内外の美術館での展覧会の監修・プロモーションを積極的に行う。「飯塚琅玕斎展」(栃木県立美術館、1989年)、「竹の造形 ロイド・コッツェン・コレクション展」(日本橋三越、大分市美術館など国内6箇所で開催、2003-2004年)「New Bamboo: Contemporary Japanese Masters」展(ジャパンソサエティー、ニューヨーク、2008年)、「線の造形 線の空間 飯塚琅玕齋と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸」(菊池寛実記念 智美術館、東京、2018年)、「空(くう)を割く 日本の竹工芸」(ケ・ブランリ美術館、パリ、2018-2019年)に協力したほか、NHK「美の壺」の「竹籠」編や多数の出版物の企画にも携わる。メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ミネアポリス美術館には氏の旧蔵品が複数収蔵されている。国内外の美術館やコレクターに日本の優れた竹工芸を紹介するなど、竹文化の普及に尽力している。
和光アーツアンドカルチャー
2024年7月20日に「アーツアンドカルチャー」として生まれ変わった本店地階。このフロアは、単なるお買いものの場ではなく、何百年と継承されてきた伝統や技術、自然との付き合い方から生まれる日本の美意識、創作の追求に費やされた時間など、品物の背景にある物語を伝える拠点であり、文化と人々の交流の場として位置付けられている。
「名工達の竹籠展」開催概要
会期 | 2024年9月12日(木)~10月2日(水) |
時間 | 11:00~19:00 |
会場 | 和光アーツアンドカルチャー |
URL | https://tinyurl.com/3vpm4tjw |