リアリティの「遠さ」と「近さ」を考える
「ICCアニュアル2024 とても近い遠さ」がNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で 2024年6月22日(土)から11月10日(日)まで開催される。「ICC アニュアル」は、2006年度から2021年度まで開催していた「オープン・スペース」展を、その役割やコンセプトを継承しながら、2022年度よりリニューアルした展覧会。 本展では現代の情報環境における様々なリアリティの「遠さ」と「近さ」について、特にパンデミック以後の私たちの意識の変化を通し、それぞれの異なるアプローチによる作品によって考察を試みる。
概要
これまでの通信技術は、テレプレゼンス(遠隔現前)と呼ばれるように、遠くにあるものを近くに感じさせる、遠くを「ここ」に近づける「近さ」を実現するものとして構想、認識されてきた。しかしソーシャル・ディスタンス:物理的に近くあればこそお互いの「適切な」距離を考えざるをえない時期を経た現在の私たちにとって、それらの技術は「遠さ」を近づける一方で、「近づけなさ」を表象するものにもなっているともいえる。また、通信技術の飛躍で情報伝達の格差が消失した現在、私たちのリアリティのあり方や捉え方にも変化が起こっている。この時代の情報環境における、さまざまなリアリティの「遠さ」と「近さ」(とその変化)について、これからの集合的無意識を構成する要素について、私たちの日常の変化を反映した作品、日常がどのように変わるのかをとらえようとした作品など、それぞれが異なるアプローチによる作品から考える。
展示作品例
青柳菜摘+細井美裕
木藤遼太
ウィニー・スーン
たかくらかずき
ユーゴ・ドゥヴェルシェール
葉山嶺
古澤龍
米澤柊
リー・イーファン
「ICCアニュアル2024 とても近い遠さ」開催概要
会期 | 2024年6月22日(土)~11月10日(日) |
時間 | 11:00~18:00 |
会場 | NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]ギャラリーB、シアター |
休館日 | 毎週月曜日、ビル保守点検日(8/4 [日]) |
料金 | 一般 500円、大学生 400円 |
URL | https://www.ntticc.or.jp/ja/ |