日本初紹介となるアーティストが多数出展

第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」が、横浜の各地を会場として2024年3月15日(金)から6月9日(日)まで開催する。世界中から集まる現代アーティストの作品を通して生き方をふり返り、その先にある希望をともに見出したいと考える。本展には67組の多様な国籍のアーティストが参加し、うち日本で初めて紹介されるのは30組。adf-web-magazine-yokohama-triennale-2024-11

これらアーティストの作品は、横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKOの会場内で展示されるとともに、一部は、3会場の建物の外側、街の中、横浜美術館の無料エリアでも楽しむことができる。

ヨアル・ナンゴ / Joar NANGO

1979年、アルタ(ノルウェー)生まれ、ロムサ / トロムソを拠点に活動。北欧とロシア北部を移動するトナカイ遊牧民「サーミ族」の血筋をひく。地域内の資源循環に関心をもち、現地の素材をとりいれた仮設の構築物をつくる。adf-web-magazine-yokohama-triennale-2024-1

ピッパ・ガーナー / Pippa GARNER

イリノイ州エヴァンストン(米国)生まれ、カリフォルニアを拠点に活動。ジェンダーを超えた作品で知られ、広告がつくり出す男女のイメージや消費社会に「生きづらさ」を感じてきた自らの経験をもとに作品を発表。1980年代にはアート・プロジェクトとして自ら異なる性に移行。性別、肌の色、年齢や既成概念にとらわれない多様性のあり方を社会に問う。adf-web-magazine-yokohama-triennale-2024-4

ルンギスワ・グンタ / Lungiswa GQUNTA

1990年ポートエリザベス(南アフリカ)生まれ、ケープタウンを拠点に活動。南アフリカにおける家父長制や植民地主義から生まれた不平等がひそむ「風景」を立ち上がらせる作品で知られる。有刺鉄線を編んだインスタレーションに布や身近な音などの柔らかい素材を組み合わせ、冷たさと暖かさの対比、異なる意味の重なりを生みだす。adf-web-magazine-yokohama-triennale-2024-6

オープングループ / Open Group (Yuriy BILEY, Pavlo KOVACH, Anton VARGA)

2012年、ウクライナのリヴィウで結成されたコレクティヴ。中心メンバーはユリー・ビーリー、パヴロ・コヴァチ、アントン・ヴァルガ。対話や討論、コミュニティへの参加や協働などの実践を通して作品を制作する。ロシアのウクライナ侵攻によってリヴィウの難民キャンプに逃れた市民を取材し、戦争や紛争の現状をリアルに伝える作品を日本で初公開する。adf-web-magazine-yokohama-triennale-2024-8

SIDE CORE

2012年より活動を開始、東京都を拠点に活動。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。個人がいかに都市や公共空間のなかでメッセージを発するかという問いのもと、ストリートカルチャーの思想や歴史などを参照し制作する。ときに他ジャンルの表現者を交えたプロジェクトとして、都市の死角や隙間となる場所で多彩な作品を展開。adf-web-magazine-yokohama-triennale-2024-10

第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」開催概要

会期2024年3月15日(金)から2024年6月9日(日)まで
会場横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO
URL https://tinyurl.com/mknj8a9s