東京国立近代美術館 - あやしい絵展
東京国立近代美術館は、あやしい絵展を2021年3月23日(火)から5月16日(日)まで開催する。明治期、あらゆる分野において西洋から知識、技術などがもたらされるなか、美術も西洋からの刺激を受けて、新たな時代にふさわしいものへと変化してきた。このような状況のもとで生み出されたさまざまな作品の中には、退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった「単なる美しいもの」とは異なる表現があった。これらは、美術界で賛否両論を巻き起こしつつ、激動する社会を生きる人々の欲望や不安を映し出したものとして、文学などを通して大衆にも広まっていった。本展では幕末から昭和初期に制作された絵画、版画、雑誌や書籍の挿図などからこうした表現を紹介する。
本展では、上村松園の《焰》や《花がたみ》、鏑木清方《妖魚》、甲斐庄楠音《横櫛》、橘小夢《安珍と清姫》、秦テルヲ《血の池》等の作品が展示され、アルフォンス・ミュシャ、ダンテ・ガブリエル・ロセッティ、オーブリー・ビアズリー、エドワード・バーン=ジョーンズ等、日本の画家達に影響を与えた西洋美術の作品もあわせて展示される。
あやしい絵展 概要
会場 | 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー |
会期 | 2021年3月23日(火)~5月16日(日) |
休館日 | 月曜[ただし3月29日、5月3日は開館]、5月6日(木) |
時間 | 9:30-17:00(金・土曜は9:30-20:00) |
入場料 | 一般1,800円 大学生1,200円 高校生700円 |