アーツ千代田 3331にてレコメンドアーティスト特別企画、金子未弥の個展「未発見の小惑星観測所」が開催
アーツ千代田 3331にて、金子未弥の個展「未発見の小惑星観測所」が2022年8月19日(金)から10月2日(日)まで開催される。3331 ART FAIR レコメンドアーティスト特別企画として開催される本展では、インスタレーションの展示のほかに、会期中に展示室内で金子未弥による公開制作を実施する。
金子未弥は「都市とは何か」と疑問を抱いたことがきっかけで、 工業用資材を用いたインスタレーションや、ワークショップを通じて聞き取った参加者の記憶や経験を辿りながら、見えない都市の姿を顕在化させるプロジェクトや作品制作を行っている。金子との対話の中で人々は自身の持つ都市の記憶やイメージを語り、金子は地理学上の束縛からは一切離れ、画面に都市の名や人々の記憶そのものを刻みつけていく。やがて眼前には全く新しい都市の肖像が現れ出てくる。
誰かに話さなかったら、きっと忘れ去られてしまうくらいささやかな場所の記憶も、実は都市を構成する大切な要素であるはずです。 同時に、その記憶に誰もたどり着くことができないという点は、まるで確実に存在しているけど見ることのできない未発見の小惑星のようでもあります。 誰かが語る場所の記憶に耳を傾けながら、数光年離れた先に漂っている都市のイメージに思いを馳せる試みを行います。
ー金子未弥(アーティスト)
公開制作について
会期中、展示室内でアーティストによる公開制作を行う。電話で作家と参加者が直接会話(公開制作中のみ)をして、参加者から聞いた内容を元に地図を想像し「未発見の小惑星」を描いていく。
※公開制作の過程やアーティストの在廊日は3331 Arts ChiyodaのFacebook、Twitter等のSNSで案内予定
関連イベント
金子未弥×中村寛トークセッション「誰も気にも留めない都市論のために」
人類学者/デザイナーの中村寛との対談。今回の公開制作の様子とともに、人類学に基づくアプローチで、金子の創作の本質に迫る。
- 日時:2022年9月23日(金・祝)17:00 ‒ 18:30
- 会場:1F 3331 Gallery 会場内(予定)
- 定員:15名
※参加無料/要予約(2022年7月30日 10時から予約開始)
金子未弥によるクロージングトーク
本展最終日に、この度の公開制作で完成した作品を前に、金子未弥による作品解説、並びにギャラリートークを実施。
- 日時:2022年10月2日(日)15:30頃 ‒ 16:30終了予定
- 会 場 : 1F 3331 Gallery 会場内
※参加無料/予約不要
金子未弥(Miya Kaneko) プロフィール
金子未弥は、1989年横浜生まれのアーティスト。2017年 多摩美術大学大学院 美術研究科博士後期課程 修了、博士号(芸術)取得 。「人の記憶も都市を構成する要素であるならば」という考えのもと、人々の記憶にもとづいて実在しない都市を思い描く。インスタレーションや、ワークショップを行って参加者の記憶や経験を辿りながら見えない都市の姿を顕在化させるなど、多様な手法で都市を追求した作品を発表している。2022年「KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション」準グランプリ受賞。主な展示に「KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション」(京都市京セラ美術館、京都、2022年)、「MIND TRAIL奥大和 心のなかの美術館」(奈良県天川村、2021年) 、「FUTURESCAPE PROJECT」(象の鼻テラス、横浜、2021年) 。
金子未弥個展「未発見の小惑星観測所」開催概要
会期 | 2022年8月19日(金)〜10月2日(日) ※会期中無休 |
時間 | 11:00-19:00 *最終日は18:00まで |
会場 | 3331 Gallery |
入場 | 無料 |
URL | https://bit.ly/3bUkdGa |