フランク・ゲーリー初のハイウォッチメイキング
ルイ・ヴィトンが建築家、フランク・ゲーリーとのコラボレーションによる新作「タンブールムーンフライングトゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ サファイア フランク・ゲーリー」を発表した。本製品はゲーリーによる最も印象的なデザインのうちの2つ:パリのフォンダシオンルイ・ヴィトンとルイ・ヴィトンメゾンソウルから着想を得た、ユニークなマスターピースとなっている。
本製品の構造は、ジュネーブのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で製作・組み立てられ、ジュネーブ・シール(ポワンソン・ド・ジュネーブ)が刻印されていることが一目でわかる全面スケルトン仕様になっている。
船の帆の動きを詩的に隠喩するような力強くも軽やかな特徴を表現するため、ゲーリーは、2021年に発表した同じサファイアモデルの大判写真を紙に印刷し新作モデルのダイアルをデザイン。軽やかさと奥行きの印象はそのままに、ミニチュアスケールでウォッチ型のミニ構造体を製作した。
透明感あるレリーフ
建築的な特徴を本製品におさめるために、ケースとダイアルの素材にはサファイアを選択。透明感あるこの素材によって曲線的なレリーフを施すことができた。ケースやダイアル、リューズ、ホーン、針もすべてこの鉱物から削り出されている。そのほかにもダイアルだけでも製作に250時間を費やすなど、アトリエの匠たちはこの上ない繊細な作業をもって製作を行った。
センターステージを占めるムーブメント
サファイア製のダイアルとケースに加えジュネーブ・シールが刻印された初のウォッチであるこの「タンブールムーン」は、アトリエの時計職人たちによって完全に開発・製作・組み立てられたマニュファクチュールフライングトゥールビヨン LFT MM05.01ムーブメントを搭載している。80時間のパワーリザーブを備え、1分間に1回転するトゥールビヨンのキャリッジ内にモノグラム・フラワーが表示される。ケースバックにはフランク・ゲーリーのサインがあしらわれている。