臨港パークの新たなランドマーク
新複合施設「横浜ティンバーワーフ」が横浜みなとみらい21地区最大の緑地・臨港パーク内に2025年10月にオープンする。カフェや野外レクリエーション支援機能を備えた複合施設で、横浜都心臨海部における来街者の回遊性向上と新たな魅力の創出を目的としている。建築設計・デザインは山下泰樹建築デザイン研究所が手がけている。
「横浜ティンバーワーフ」は、四季折々の表情を持つ緑に満ちた臨港パークの景観に呼応するよう、温かみのある建築デザインを追求。木材をファサード全面に活用し、トラス状に組み上げたダイナミックかつユニークな構成が特徴的。ファサードを形成する木の架構の背後には全面ガラスを配置することで、臨港パークの風景を一望できる設計となっている。
再生可能な木材を積極的に使用し、大気中への二酸化炭素排出の削減にも取り組んでいる。ファサードのトラス柱には木質ハイブリッド集成材を採用。木と鉄骨のハイブリッドにより耐火性能を確保し、その上表層木材の取り替えを可能とすることで、定期的なメンテナンスによって建物の長期的かつ持続的な価値の維持・向上を支えている。ダイナミックな意匠性と持続可能性を備えた建築により、環境に配慮し木材の利活用を促進している。
1階はオープンキッチンを有するベーカリーカフェ、2・3階は野外レクリエーション機能を併せ持ったレストラン(ウエディング)施設が予定されている。
山下泰樹(山下泰樹建築デザイン研究所主宰、DRAFT代表)
1981年生まれ、東京都出身。2008年にDRAFTを設立。山下泰樹建築デザイン研究所主宰。インテリア・建築のデザインを中心に都市から家具づくりまで幅広いフィールドで活躍する建築家・デザイナー。「空間は人を中心にデザインされるべき」という思想のもと、都市・建築・空間を再定義、再設計し続けている。Best of Year Awards、SBID Awardsなど多数受賞。
「横浜ティンバーワーフ」概要
所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい一丁目 臨港パーク内 |
建築面積/延床面積 | 648.45㎡ / 1,568.66㎡ |
構造 | 軽量鉄骨造 地上3階 |
設計 | 山下泰樹建築デザイン研究所(建築) DRAFT(インテリア) |
開業日 | 2025年10月(予定) |