完璧なテイラリング、精巧な装飾、洗練された刺繡、見る者の心をつかむ美しさ

グラフィック社が書籍『19世紀ファッションのディテール』を2024年1月に発売する。イギリス ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の460点以上の図版を用いて、目まぐるしく世界が変わっていった19世紀におけるファッションの変遷を紐解いていく。

フランス革命やナポレオンの登場による社会の変革、新古典主義やロマン主義の隆盛、産業革命によるイノベーションの発達と、時代が動いた19世紀。ファッションもまた、新古典主義的装いやミリタリー調、ロマンティックスタイル、技術発展に伴う女性のアンダーウエアや美しい染料の登場など、時代の流れに応じて様々に変化していった。本書では、イギリスが誇るヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の貴重な所蔵品とともに、19世紀のウィメンズ&メンズファッションの主要な変化と発展を概観。ファッションの形成を促した社会的背景のほか、衣服造形のテクニック、テイラリング、テキスタイルデザインといった基本構造はもとより、意匠が凝らされた衿や袖、ポケット、ボタンや留め具、刺繍や装飾品などのディテールに注目し、写真と全体図で詳説していく。

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著者プロフィール

ルーシー・ジョンストン

歴史的衣装専門家。フリーランスのファッションキュレーター。前職はヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の1800~1914年ファッション部門のキュレーター。共著に『靴の歴史(Shoes: A Brief History)』などがある。

マリオン・カイト

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のテキスタイル名誉学芸員。同博物館の家具、テキスタイル、ファッション主任学芸員を務めた。

ヘレン・パーソン

スウェーデン歴史博物館のシニアキュレーター。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にて中国テキスタイルおよび衣装のキュレーターを務めた。2015年には『靴:喜びと苦痛(Hoes: Pleasure and Pain)』の企画を担当。

石上美紀(監修)

服飾史研究家。お茶の水女子大学、同大学院修士課程修了。現在、実践女子大学、文化学園大学、文化服装学院ほか講師。共著に『増補新装 カラー版世界服飾史』(美術出版社)、『フランス・モード基本用語』(大修館書店)がある。

『19世紀ファッションのディテール』書籍情報

著者ルーシー・ジョンストン、マリオン・カイト、ヘレン・パーソン
発売日2024年1月
仕様A4変形 並製 総240頁
定価4,290円(10%税込)
ISBN978-4-7661-3780-4
URLhttp://tinyurl.com/yywph2hp