ミラノ工科大学「ネオラウレアティーアワード2021」受賞者発表
ミラノ建築家協会が主催する「ネオラウレァティーアワード(The Premio Neolaureati)」の2021年度の受賞者が、2021年12月14日に発表され、その模様がオンラインで配信されました。青山デザインフォーラムは、今年もスポンサーとして本アワードをサポートしています。
2003年より毎年開催されている本アワードは、ミラノ工科大学のデザイン、建築、都市計画、ランドスケープ、建築保全などの学部の卒業論文から、優れた作品を選んで顕彰するアワードです。今年は、14名の学生が参加し、20件の論文の応募がありました。昨年のアワードに比べると、コロナ禍の影響で応募件数は大幅に減りましたが、専門家による審査を経て、素晴らしい作品の数々が賞に輝きました。審査にあたったのは、Francesca Frassoldari(トリノ工科大学教授)、石山幸夫(GARDE Italy社長)、Gaia Piccarolo(建築家・建築雑誌Lotus編集者)、Marialisa Santi(ミラノ建築家協会・財団 理事)、Guido Tesio(建築家)。
受賞結果
優勝:1,000.00ユーロ + ミラノ建築家協会がセレクトした書籍4冊
「Usina de las ideas」都市再生と革新的ビジネスのための統合モデル(ブエノスアイレス、ベルグラーノ)
著者:Agnese Arrighetti、Filippo Gaspari
監修:Maria Pompeiana Larossi
審査員コメント:プロジェクトのあらゆるスケールにおいて、建築学的に意味づけされたソリューションが展開されていた。
準優勝:500ユーロ+ミラノ建築家協会がセレクトした書籍3冊
「Ordinary Courtyards」居住空間の可能性を広げる中庭
著者:Marta Sciarra、Valeria Righetti
監修:Gennaro Postiglione
審査員コメント:都市に存在する間質空間も含めたデザインであった。
3位:250ユーロ+ミラノ建築家協会がセレクトした本書籍2冊
「Age-friendly housing」マドリッドのモダニストマーケットを多世代住居に改築
著者:daniel Alfonso Favaro Fernandez、Victoria Zavala
監修:Antonio da Silva Ferrerira de Carvalho
審査員コメント:今の旬な社会的問題に取り組み、複雑なデザインに落とし込んでいる。
特別賞:ミラノ建築家協会発行の書籍
「Swarm Intelligence and Spatial Design」群衆の特性と空間デザイン戦略。ラ・マーサキャンパスのケーススタディ。
著者:Nelsi Xhemalaj
監修:Anna Barbara
審査員コメント:デザインのスキルを群衆の組成とフローの分析に活かしている。
「HBIM as a tool for cataloging past restorations and managing future interventions」HBIMを活用した歴史的建造物修復の管理。リオデジャネイロ、サン・マルティーノの要塞のケーススタディ。
著者:Luca Masiello
監修:Daniela Oreni
審査員コメント:既存建造物の修復に先端技術の活用を提案している。