長野県富士見町にて2023年夏開業へ “みんなでつくる藤森建築”の実現目指す
国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営するMotionGalleryは、世界的建築家・藤森照信の国内初宿泊施設・藤森旅館(仮)をオープンするためのプロジェクトを2022年10月13日に開始、目標510万円を達成した。引き続き屋根に植える桜を管理する為の設備費として800万円のストレッチゴールを設け継続する。
当施設は甲斐駒ヶ岳・ハケ岳・富士山の美しい山並みを望む4000平米の敷地に立ち上げる、一日一組限定(最大5名宿泊可)のB&Bスタイルの宿。敷地は2段に分かれており、下の段は宿泊者のプライベートエリアとして、芝生が広がる上の段は小さな交流の場として地元に住む人たちに開放される。日常から離れ、建物と自然豊かな風景をゆっくりと楽しむことができる。“自然との調和”を建築最大のテーマとしている藤森建築の魅力のひとつは、仕上げ作業に一般の人が関わること。著名な建築家の建物ではほぼ無いと思われる珍しい工程である。当旅館の屋根を、“手曲げの銅板屋根”にするためにクラウドファンディングを実施し、2022年11月19日から11月21日までの3日間、長野県茅野市で行われる銅板曲げワークショップの機会をリターンとして募り、“みんなでつくる藤森建築”を実現する。
会場付近には、このプロジェクトのきっかけとなった「高過庵」、処女作の「茅野市神長官守矢資料館」、新作の「五庵」などの藤森建築群があり、肌で藤森建築の魅力を感じることもできる。さまざまな形で参加い出来るよう、藤森旅館の壁になる4mの杉の板を焼くワークショップや、オープン前の藤森旅館を案内するプライベート見学会などユニークなリターンも用意されている。
プロジェクト発足の経緯
藤森建築に惚れ込んだ山越典子がツテも資金もないまま2010年に藤森照信へ企画書という名のラブレターを送ったところからスタート。藤森から設計のOKまで3年、土地探し7年、設計や土地の事務手続きなどを経て現在12年目に突入した長期プロジェクト。12年の足跡は Instagram、noteの発信でも見ることができる。
一人の想いで始まったこのプロジェクト、いつの間にかたくさんの方に関わっていただく大きな計画となりました。ここまで来れたことに感謝の気持ちでいっぱいです。クラウドファンディングも成功させ、今まで、そしてこれから関わってくださる皆様が胸を張って「藤森旅館に自分も関わっている!」と言っていただけるような事業をおこなっていきます。日本初となる、藤森建築の宿に携わって頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
山越典子
藤森照信
1946年長野県生まれ、建築史家、建築家。東京大学名誉教授。東京都江戸東京博物館館長。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。1986年「路上観察学会」を発足。1991年「神長官守矢資料館」で建築家としてデビュー。1997年「ニラハウス」赤瀬川原平邸で日本芸術大賞。2006年「第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展」日本館のコミッショナーをつとめる。2020年「ラコリーナ近江八幡草屋根」で芸術院賞を受賞。
山越典子 / のちのち 代表取締役
1980年、三重県鈴鹿市生まれ。高校卒業後、文化服装学園に入学。10年間ほどアパレル業界に身を置く。自然の近くで暮らすことを目的に藤森の出身地でもある長野県に移住、安曇野にある穂高養生園でキッチン担当として3年間働く。長野県茅野市に移住「くらしまわり家庭部」として活動、富士見町へと住まいを移し「のちのち」を立ち上げ藤森旅館の開業を目指す。
MOTION GALLERY
みんなの共感をパワーに、社会に新しい体験・価値観をもたら す創造的なプロジェクトを実現するクラウドファンディング・プラットフォーム。
クラウドファンディング概要
プロジェクト名 | 皆んなで建てよう!藤森旅館(仮)! 建築家・藤森照信 設計の宿泊施設 |
期間 | 2022年10月13日から2022年12月21日23:59まで |
完成時期 | 2023年 夏オープン |
目標金額 | 510万円 |
リターン | 5000円~500,000円 |
10,000円 | “藤森旅館のカケラ”銅板の端材をギフト送付(プレオープン宿泊抽選 チケット付き) |
12,000円 | 銅板曲げワークショップ参加権利 |
16,000円 | 焼杉ワークショップ参加権利 |
50,000円 | 藤森旅館プライべート見学会・山越典子が藤森旅館を案内 |
200,000円 | 藤森旅館1泊チケット × 2 など |