マンハッタン プラザ地区パーク・アベニューで約50年ぶりの再開発事業

東急不動産は現地子会社であるTokyu Land US Corporationを通じて、ニューヨーク・マンハッタンにおいて事業参画していたオフィス・店舗ビル「425パーク・アベニュー」を開業した。2012年にTLUSを設立し、ロサンゼルス・ニューヨークを拠点として現時点で米国全土計20件・4,543戸の賃貸住宅、計2件・約70千㎡のオフィス賃貸事業に参画。今後も米国内での投資を積極的に進めていく方針である。

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425パークアベニュー外観

425パーク・アベニューの特色

425 パーク・アベニューは45階建ての高層オフィス・店舗ビル。本物件が所在するプラザ地区はセントラルパークに近接し、高級ホテルや世界的企業の本社が集積するマンハッタン有数のオフィスエリアとなっている。

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エントランス外部

パークアベニューでのフルブロック再開発事業

パークアベニューは長期にわたり厳しい開発規制などからフルブロックでの新規オフィス開発が行われていなかったが、本物件においてフルブロック再開発事業を実現。

ノーマン・フォスター卿による設計 アメニティフロアを備えたオフィスビル

ノーマン・フォスター卿による本物件のデザインは、階高16mの開放感ある総ガラス張りの壁と大理石張りのエントランスロビー、ビルの視認性を高める高さ40mのLED付フィンに加え、セットバックを活かした2つのダイアグリッドフロア(低層特殊階・アメニティフロア)が、建物を低層階・中層階・高層階に分けた特徴的な意匠設計となった。26階には、テナントの従業員が利用できる階高13mのアメニティフロアを設置。外に出られるテラスを設け、草間彌生製作のアートを展示するなどテナント満足度を追求した環境を提供する。

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エントランス内部

全体の約85%の賃貸借契約が完了

世界有数のヘッジファンドであるCitadel社が20フロア・全体の約6割を賃借し、他にも資産運用会社、プライベートエクイティファンドなどが入居。また、マンハッタンにミシュラン2つ星の店舗を有し、世界的に有名なシェフであるジャン・ジョルジュがレストラン・カクテルラウンジを開業するのに加え、アメニティフロアにおいても食品・飲料を提供する予定。

WELL CORE GOLD認証の取得

本物件はその空間で過ごす人の心身の健康に配慮したビルに与えられるWELL CORE GOLD認証を取得。空気品質性能を確保するための空気ろ過システムの設置、高品質飲料水の提供、アメニティフロアにおける健康に配慮した食品・飲料の提供や心の健康管理を提供する瞑想室の設置など、働く人の心身の健康に配慮した環境を提供する。

環境性能評価 LEED認証GOLDを取得予定

本事業では仕様・設備において環境負荷に配慮し、米国グリーンビルディング協会によるLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)認証のGOLDを取得する予定となっている。

東急不動産の米国事業

2012年に現地法人を設立し、今後も安定的な成長が見込める賃貸住宅アセットにおいて、リノベーションにより価値を高めるバリューアド事業及び開発事業を中心に展開。また、開業したニューヨーク中心部においての大規模オフィス再開発事業への参画など、同国での事業を積極的に推進している。

425パーク・アベニュー物件概要

敷地面積約2,595㎡(約785坪)
賃貸面積約64,213㎡(約19,424坪)
構造・規模地下:鉄骨:筋コンクリート造、地上:鉄骨造 ・ 地下2階地上 45階建
建物の高さ248メートル
用途オフィス、店舗