若手デザイナーが挑む家具と建築の新たな関係 東川町から世界へ発信

北海道東川町と建築家隈研吾が共同で開催する第5回「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペの受賞結果が2026年3月22日に発表された。最優秀アワード(隈研吾&東川町アワード)は、韓国のイ・ジュンホが受賞した。また、準最優秀アワード(SOLIZEアワード)はミャンマーのジェシンモウが受賞し、優秀アワードには韓国チームが選出された。本コンペは家具と建築を横断する新たなライフスタイルの提案を目的とし、世界各国の若手デザイナーが参加する国際コンペである。さらに本年より新設された特別アワード(東川木工会アワード)も授与され、同じくジェシンモウが受賞している。国際色豊かな受賞結果となり、本コンペが掲げる若手人材の国際交流の場としての役割が強く表れている。

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審査委員長隈研吾氏(左)と、最優秀賞を受賞したイ・ジュンホさん(中央)、東川町長菊地伸(右)

テーマは「健康な家具」

第5回のテーマは「健康な家具」。身体的な健康だけでなく、心の健康や多世代における関係性まで含めた広い視点から家具のあり方を問い直す内容となった。18の国と地域から324点の応募があり、学生を対象とした国際コンペとして高い関心を集めている。最終選考には10作品が選出され、日本、韓国、ミャンマー、中国の若手デザイナーが東川町に集結した。

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最優秀賞(隈研吾&東川町賞)受賞作品

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受賞者の方々。本コンペは、国境を越えた若手人材交流・育成の場を目指している

隈研吾が語る評価のポイント

審査委員長を務めた建築家隈研吾は、今回の応募作品について「審査員の想像力を超えたシャープで面白いアイデアが多かった」と評価している。特に「健康」という抽象度の高いテーマに対し、身体・精神・社会的な側面から柔軟に解釈した提案が多く見られた点を評価。作品群からは現代社会への意識と前向きな姿勢が強く感じられたと述べている。

東川町が目指すデザインの拠点

東川町は「写真の町」として知られる一方、家具やデザインの分野においても発信拠点としての役割を強めている。本コンペは2021年にスタートし、建築と家具を通じた新たな生活文化の創出を目的として継続されてきた。若手デザイナーの育成と国際的なネットワーク形成の場として、今後も発展が期待される。

「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ2026

発表2026年3月22日
対象30歳以下の学生
応募数324点(18の国・地域)
URLhttps://tinyurl.com/4jwe2naf