シート状の発砲体だけで人を支える不思議なイス、SLEEVE CHAIR
NEWPLAINは、袖から着想を得た全く新しいイスSLEEVE CHAIRを2020年10月1日に発表、同時にクラウドファンディングをスタート。シート状の発砲体だけで人を支える不思議なイス、柔らかな造形としっとりした座り心地が特徴となっている。NEWPLAIN代表の守本悠一郎は、ADFミラノサローネデザインアワード2019で優秀賞を受賞。また、クラウドファンディングによる支援資金をもとに、2021年2月に行われるストックホルムファニチャーフェアと呼ばれるイベントにSLEEVE CHAIRを世界中の人に見て・触れてもらうため出展を考えている。ストックホルムファニチャーフェアは「世界3大国際家具見本市」と呼ばれ、最新のデザインが集結する一大イベント。
SLEEVE CHAIRについて
①コンセプト: 折り返した「袖」から着想を得たイス
このように服の「袖」を折り曲げると、柔らかくて気持ちが良く、「もしここに座ることができたらどんなに気持ち良いだろう」と考えたことからイスは着想された。
②素材
日本で良くコスプレ衣装の材料として使われる素材がある。東急ハンズ等で売っているものだが、試しにその素材を折り曲げてみると、その高反発性としっとりした摩擦力で袖に近い感動があった。そこで、より分厚い素材を取り寄せて椅子のような形にして座ってみると、その反発力のおかげで人を支えることができた。
素材は製造中に出た端材をモルタルの充填剤に使用するなど、産業廃棄物を減らす仕組みが整っている。
まさに袖のように、折り返されたシートがその反発力で優しく人を支える。袖から着想を得たこのイスを「SLEEVE CHAIR - 袖のイス」と名付けた。
NEWPLAINEについて
NEWPLAINは、デザインの力でみんなに夢を与えるべく結成。ほぼ全員が20代前半の若いチームで、普段はクライアントワークと自主制作を1:1くらいの割合で行っている。自主制作では子どもからおばあちゃんまで楽しめることをモットーに、新たな可能性を日々追求。今回のSLEEVE CHAIRはその自主制作の1つの集大成となる。そのような作品を通じて「デザインの面白さ」を小さな子どもからおばあちゃんにまで伝えていきたいと考えている。