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夜の植物園をアート空間に変える

アート集団チームラボは大阪府大阪市の長居植物園にて、夜の常設展「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」を2022年夏にオープンする。1974年に開園した長居植物園は2022年4月1日、植物が未来に向けて生き生きと成育できる環境をつくるため、樹木の間伐や根の成長を見越した配置換え(植替え)、土壌改良を経て再オープンした。

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※参考画像

長居植物園は広さ約24万㎡、約1,200種類の植物が生い茂り、草花や木々が季節と共に移り変わっていく。チームラボはこの空間を自然のふるまいや人々の存在によってインタラクティブに変化し、過去、現在、未来が交差するアート空間に変えていく。

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©チームラボ ※参考画像

チームラボは「Digitized Nature」という非物質的であるデジタルテクノロジーにより、自然を破壊することなく「自然そのものが自然のままアートになる」というプロジェクトアートプロジェクトを行っている。人間は自分の人生より長い時間を認知できないのではないか、つまり長い時間の連続性に対する認知の境界があるのではないかという考え方のもと、人と自然との営みが続くことによる造形、その形が長い時間を知覚できる形そのものであると捉え、それらによって長い時間の連続性に対する認知の境界に対する模索をしていく。チームラボは時間の持つ存在をそのまま使い「長い時間の連続性」を表現することを試み、現代においてもまたこの場所に意味を積み重ねていきたいと考えている。

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チームラボ《具象と抽象》©チームラボ ※参考画像

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チームラボ《浮遊する呼応するランプ - ワンストローク》©チームラボ ※参考画像

「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」では、昼間は植物園である場所が夜になるとそのまま作品空間となり、その作品空間は自然の中で吹く風や雨、そしてこの場所に訪れる鳥や人々のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容し、人々を自然とともに作品の一部、そして長い時間の一部にしていく。それにより作品と人々と自然、自分と他者、過去、現在、未来が境界なく連続する空間を体験することができる。