グリーンを空間デザインに採り入れ新たなワーク&ライフスタイルを紹介
商店建築社は、商店建築増刊号『WORK,HOME and GREEN ―緑演舎のグリーン演出、プロデュース、オペレーション 』を2022年2月7日(月)に全国書店及びオンライン書店で発売した。本書では新たなワークスタイルの具現化にグリーンデザインで寄与する緑演舎が手掛けてきたさまざま事例を掲載。
最近のオフィスデザインでは植栽を採り入れることが一般的なものになったが、ただ鉢植えをちりばめるだけでなくグリーンウォールなど自然を感じる演出が増えつつある。作業に集中する時間やコミュニケーションを豊かにする時間をもたらす、魅力あるグリーンの在り方を探る。また後半では、職住一体が進む現代社会においてグリーンがもたらすワークスタイルとライフスタイルの理想的な関係を紹介している。
ビルの最上階を舞台にした 「テラリウム」
緑演舎 渋谷オフィスの中央には水景クリエイター・本間裕介(アクアデザインアマノ)によるネイチャーアクアリウムと一体化したカウンターテーブルを設置。右側の壁面には、華厳の滝の六方石をモチーフにした岩組みとグリーンウォールが広がる。
緑溢れる空間で生まれる新たなコミュニケーション
資生堂本社 汐留オフィス(GLOBAL VISION CENTER)11階のオープンコミュニケーションゾーンでは、白樺で空間を緩やかに仕切り広がりを感じさせる。また日本の在来種に似たシルエットの観葉植物で和の雰囲気を演出している。
造作にグリーンを採り込む
あるIT企業の六本木オフィスに、黒と木を基調としたパントリーのインテリアに彩りを与えるため、カウンターの一部に穴を開け天井に届くほどの白樺の幹を貫通させた。またアッパーライトで植物のシルエットも楽しめる工夫も凝らされている。
自然を感じる場所で働く、新たなライフスタイル
本書は「WORK and GREEN」と「HOME and GREEN」の二部構成となっており、後者の特集記事では長野・軽井沢のendai(設計/緑演舎 Atelier GRID)を舞台に、大山さんとインテリアスタイリストの窪川勝哉さんにワークスタイルとライフスタイルの理想的な関係をインタビューしている。
植栽に囲まれた豊かな暮らし
大山雄也さんが家族と暮らす自邸には、これまでオフィスや商業空間で培ってきたグリーンデザインの手法を巧みに採り入れられている。明るい自然光が差し込むダイニングキッチンではエアプランツで空間に彩りを与えている。
グリーンにまつわる特集記事&コラム
本書では特集記事のほか、さまざまなコラムを掲載。「プライベートサウナのすゝめ」と題したコラムでは、フィンランド式サウナを愛好する大山さんが手掛けた自邸とendai、K氏が所有する別荘のサウナを紹介し、自宅や職場へのプライベートサウナの導入を提案している。
月刊「商店建築」について
1956(昭和31)年に創刊された商業空間のデザイン専門雑誌。毎月28日に発刊。誌面はオールカラーで、店舗インテリアの写真を中心に店づくりの専門家向けに建築図面や建材データも掲載。主な読者層は日本全国の店舗オーナー、経営者、不動産ディベロッパー、商業施設開発者、飲食店プランナー、建築家、インテリアデザイナーなど。
商店建築2022年3月号増刊『WORK,HOME and GREEN』書誌情報
発売日 | 2022年2月7日(月) |
価格 | 3,300円 |
発行 | 商店建築社 |