科学と感性のあいだを体感するインスタレーションをミラノで展開
デザインスタジオwe+と精密機器メーカー島津製作所は、イタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク 2026」でインスタレーション「In-Between Matter」を発表する。会場はミラノ5VIEエリアのレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館内「Cavallerizze」で2026年4月20日から4月26日まで展示される。また、本プロジェクトは両者の協働による2度目のミラノ出展となる。
本展は島津製作所の分析計測技術を着想源とし、科学を「説明する」のではなく「体感する」ことを主眼に据えたインスタレーションである。2024年に発表された「WONDER POWDER」に続き、物質の現象をテーマとした探究を発展させ、「あいだに在るもの」という抽象的な概念へと領域を拡張する。展示では「分ける」「境界」といった科学的概念を基軸に、物質と物質のあいだに立ち現れる現象を体験的に提示する。製薬、食品、化学、半導体、輸送機、環境分野などで活用されてきた分析技術における「分離」のプロセスを、装置として再構築。来場者は、感性と論理のあいだを行き来するような知覚体験を通じて、世界の見え方が変化する瞬間に触れる。
本展の背景には科学の根底にある純粋な好奇心への回帰がある。論理やデータの背後に存在する、心が動く瞬間や問いへの高揚感に着目し、それらを空間体験として可視化する試みである。島津製作所が長年追求してきた「可視化」の思想を、デザインによって新たな形で提示する。本インスタレーションは科学とデザインの境界を横断しながら、感覚的理解を通じて科学の魅力を伝えるプロジェクトである。来場者に新たな視点を提示し、科学への関心や志を喚起する契機となることを目指す。
コンセプト
科学とは世界をさまざまな手法によって分類し、その成り立ちへの理解を深めていく営みである。島津製作所は150年以上にわたり、多様な技術を通じて科学の発展に貢献してきた。その根底には、論理だけでは説明しきれない純粋な好奇心や感覚が存在する。本展では分析機器によって可視化されてきた「In-Between Matter(あいだに在るもの)」をテーマに、感性を刺激するインスタレーションを展開する。物質と物質のあいだに身を委ね、論理と感性のあいだを横断する体験を提示することで、科学の面白さの原点に触れる機会を創出する。
we+
デザイナー林登志也と安藤北斗により2013年に設立されたコンテンポラリーデザインスタジオ。リサーチと実験に基づく手法で、新たな視点と価値を創出する。自然環境や社会との関係性に着目し、オルタナティブなデザインの可能性を探求。R&D、インスタレーション、ブランディング、プロダクト開発、空間デザインなど多領域で活動する。FRAME Awards Designer of the Year 2024、Dezeen Awards、Wallpaper Design Awardsなど受賞多数。
島津製作所
1875年創業、京都に本社を置く精密機器メーカー。「科学技術で社会に貢献する」を社是に掲げ、分析計測機器、医用機器、産業機器、航空機器などをグローバルに展開する。医療、食品、環境、エネルギーなど多分野に貢献し、「人と地球の健康」の実現を目指す。
Shimadzu Design
島津製作所の総合デザイン部門。製品デザイン、UI、コミュニケーション、調査・評価などを包括的に担う。1958年の発足以来、「人々のためになるものづくり」を理念に活動。本プロジェクトでは分析計測技術を応用し、美的現象の理解と表現の可能性を探求する。
「In-Between Matter」開催概要
| 会期 | 2026年4月20日から4月26日まで |
| 時間 | 10:30〜19:30 |
| 会場 | Cavallerizze(レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館) |
| URL | https://tinyurl.com/5c66w7ak |

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